MFTは口腔筋機能療法とも呼ばれるもので、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。
歯科クリニックで行われる子どもの矯正治療では、マウスピース矯正などとは別に、適宜こちらのMFTが採用されます。
今回は、子どもの矯正治療でMFTを行う主な理由について解説します。
〇歯並びを悪くしている原因を治療するため
MFTを行う理由としては、まず子どもの歯並びを悪くしている原因を治療することが挙げられます。
歯並びは口周りの筋肉や飲み込んだときの舌の動き、口呼吸などによって悪化します。
そのため、MFTと小児用マウスピースで口周りの筋肉が正常な状態に改善すれば、歯並びがキレイになる可能性があります。
このような方法は小児予防矯正といいます。
もちろんすべての歯並びがキレイになるとは限りませんが、MFTと小児用マウスピースで改善しない歯並びは、ワイヤーなどの矯正器具で改善できる場合もあります。
〇矯正効果を促進させるため
矯正効果を促進させることも、子どもの矯正治療でMFTを行う理由の一つです。
前述の通り、MFTは歯並びを悪くしている原因を治療することが可能です。
そのため、単純に矯正治療を行うだけの場合と比べ、矯正効果を促進させることができます。
また矯正効果が促進すれば、矯正治療にかかるトータルの期間は短くなりますし、治療費も安くなる可能性があります。
矯正期間の短縮化は子どもの身体の負担やストレスを軽減し、治療費が安くなれば親御さんの経済的な負担も少なくなります。
〇後戻りを防止するため
子どもの矯正治療でMFTを行う理由としては、矯正治療後の後戻りを防止することも挙げられます。
後戻りは、矯正治療中キレイに揃った歯並びが元に戻ってしまう現象です。
矯正治療後の歯は周囲の骨が安定しないため、非常に動きやすくなります。
またこちらはリテーナーという装置を装着し、保定することで防止できますが、口周りの悪習癖が残っている場合、後戻りする可能性は十分にあります。
MFTは、矯正治療と並行して子どもの悪習癖を改善したり、口周りの筋肉を鍛えたりできるため、後戻りの防止にも役立ちます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・MFTは口腔筋機能療法とも呼ばれるもので、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練法
・子どもの矯正治療時にMFTを行うことで、子どもの歯並びを悪くしている原因を治療できる
・MFTは子どもの矯正治療の効果を促進することもできる
・事前にMFTを行っておけば、矯正治療後の後戻りも防止しやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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