入れ歯安定剤は、文字通り入れ歯を口内で安定させるためのサポートグッズです。
安定感を得られることにより、食事や会話がしやすくなったり、痛みや違和感が軽減したりといったメリットが生まれます。
今回は、いくつかある入れ歯安定剤の種類の中から、粉末タイプの概要とメリット・デメリットについて解説します。
〇粉末タイプの入れ歯安定剤の概要
粉末タイプの入れ歯安定剤は、入れ歯の裏面に粉状の安定剤を振りかけて使用するものです。
使い方としては、まず入れ歯を洗って少し湿った状態にします。
その後、歯茎や上顎に接する部分にムラなく振りかけます。
入れ歯を口にはめ込む前に口内を水ですすぎ、1分程軽く押さえることで、入れ歯に安定感が生まれます。
ちなみに入れ歯安定剤には、粉末タイプ以外にもクリームタイプやシートタイプ、クッションタイプなどがあります。
〇粉末タイプの入れ歯安定剤のメリット
粉末タイプの場合、水分によって粉が密着するため、クリームタイプよりつける量が薄くても固定され、違和感が少なく感じます。
また口内の状態に応じて、量を調整しやすいという点もメリットです。
特に入れ歯が新しくなった場合、なんとなく違和感を覚えやすくなりますし、初めて入れ歯を装着した方は感覚になかなか慣れません。
このような方には、粉末タイプの入れ歯安定剤がおすすめです。
ちなみに粉末タイプの入れ歯安定剤は、レジン床や金属床などの入れ歯に使用できます。
〇粉末タイプの入れ歯安定剤のデメリット
粉末タイプで入れ歯を固定する際は、前もって入れ歯を濡らしておき、密着しやすいようにしておかなければいけません。
しかし入れ歯を長い間装着していると、徐々に口内が乾燥して入れ歯の安定感が失われていきます。
そのため、粉末タイプは唾液の分泌量が少ない方には不向きだと言えます。
また粉末タイプの入れ歯安定剤は、顎堤が平坦だと粉がこぼれやすく、洗面所などが汚れやすいというデメリットもあります。
顎堤は、かつて歯が生えていた土手状に盛り上がった歯茎の部分です。
本来粉末タイプの入れ歯安定剤は口内で広げやすいですが、顎堤が平坦だとうまく広がりません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・粉末タイプの入れ歯安定剤は、入れ歯の裏面に粉状の安定剤を振りかけて使用するもの
・粉末タイプの場合、水分によって粉が密着するため、クリームタイプよりつける量が薄くても固定される
・口内の状態に応じて量を調整しやすいという点もメリット
・粉タイプは唾液が少ない方、顎堤が平坦な方にはあまり向いていない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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