よく知られている噛み合わせが悪いことのデメリットと言えば、食事に影響が出ること、ブラッシングが不十分になり、虫歯のリスクが高くなることなどが挙げられます。
また、実はこれら以外にも生じる問題はいくつかあります。
今回は、噛み合わせが悪いことによって発生する意外な問題について解説したいと思います。
〇綺麗な発音ができない
噛み合わせが悪いことによる意外な問題としては、まず綺麗な発音ができなくなることが挙げられます。
前歯が前方に出ていたり、噛み合わせがガタガタだったりすると、しっかりと口を閉じるのが難しくなります。
また、話すときに口が少し開いている状態の場合、隙間から息が漏れてしまい、歯擦音と呼ばれるサ行が発音しにくくなったり、タ行やラ行を相手が聞き取りにくくなったりする可能性があります。
このような状況が続くと、会話をすることがストレスにつながるだけでなく、次第に人と話すのがコンプレックスとなり、接する機会も減少することが考えられます。
〇集中力が低下する
集中力の低下も、噛み合わせが悪いことで発生する問題の1つです。
先ほども触れたように、噛み合わせが悪いと口をしっかり閉めることができません。
こちらは、口呼吸が増えることにもつながります。
また、口呼吸は、鼻呼吸と比べて脳の酸素を多く消費し、血流を増やします。
つまり、普通に呼吸しているだけでも、口呼吸は脳を過剰に使って疲れさせるということです。
そのため、いざ仕事や勉強などに集中しようとしても、脳がすぐに疲弊し、集中力がもたなくなってしまいます。
ちなみに、噛み合わせが悪くものがしっかり噛めないことも、脳の働きが鈍る原因になるとされています。
〇胃の負担が大きくなる
噛み合わせが悪いことで生じる意外な問題としては、胃の負担が大きくなることも挙げられます。
噛み合わせが悪いと咀嚼能力が落ちるため、食べ物を比較的大きい状態のまま飲み込むことになります。
このように、しっかり噛み砕かれていないものが胃に入ることにより、負担は大きくなります。
また、食事は毎日行うことであるため、長期間しっかり噛めない状態が続くと、胃の調子が悪くなったり、急性胃炎や胃十二指腸潰瘍などの疾患につながったりすることも考えられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・前歯が出ていたり、噛み合わせがガタガタだったりする方は、口が閉まりにくい
・噛み合わせが悪いと、サ行やタ行、ラ行などがうまく発音できなくなる
・口呼吸が増え、仕事や勉強の際の集中力が低下するのも、噛み合わせが悪いことで生じる問題
・噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり咀嚼できず、胃の負担が大きくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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