親知らずは、永久歯の中でももっとも後ろに生えてくる歯です。
大体15歳前後から萌出することが多く、あまり良いイメージを持っていない方も多いかと思います。
では、親知らずが生えてきた場合は、必ず抜かなければいけないのでしょうか?
今回はこちらのポイントについて解説します。
〇親知らずは絶対に抜かなければいけない?
何かとマイナスのイメージが強い親知らずですが、こちらは必ずしも抜かなければいけないとは限りません。
親知らずはあくまで永久歯の一つであり、口内に悪影響を与える物質などではありません。
そのため、特に問題なく真っ直ぐ生えている場合、抜歯せずに様子を見ることがあります。
また親知らずは最大で上下2本ずつの合計4本生えてきますが、これらの噛み合わせが正常であれば、特に大きなトラブルは発生しない可能性が高いです。
〇抜いた方が良い親知らずとは?
必ずしも悪い歯とは限らないというのが親知らずですが、ブラッシングがしにくい場所に斜めに生えてしまった場合は、早めに抜いた方が良いと言えます。
なぜなら、こちらの部分を中心に虫歯や歯周病の症状が広がっていく可能性があるからです。
また他の歯に影響を与えている場合も、そのまま放置するのは良くありません。
例えば横向きに生えていることにより、隣り合う歯を押してしまっている場合などが該当します。
ちなみに先ほど上下4本の噛み合わせが良ければ問題ないという話をしましたが、逆に上だけもしくは下だけ生えている場合などは、噛み合わせが悪化しやすいです。
これにより、歯列全体に悪影響を与えるようであれば、早めに抜歯しなければいけません。
〇親知らずを抜いた後の注意点
問題がある親知らずを抜いた後は、日常生活においても注意すべき点がいくつかあります。
まず抜歯した後は、必ず安静にして過ごさなければいけません。
例えば激しい運動や飲酒、長時間の入浴などを行うと、血行が良くなりすぎて出血するおそれがあります。
また食事に関しては、痛みや腫れが引くまで反対側で噛むようにし、傷口に食べカスが挟まった場合は無理に取ろうとせず、軽くうがいをしましょう。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・キレイにまっすぐ生えている親知らずは抜く必要がない
・上下4本の噛み合わせが正常である場合も、トラブルが起こる可能性は低い
・磨きにくい場所に生えたり、他の歯に影響を与えたりする親知らずは抜歯すべき
・親知らずは翌日は腫れや痛みが悪化しないよう、安静に過ごすべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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