口腔機能発達不全症の子どもには、口呼吸をしているケースが多く見られます。
こちらは、主にアレルギー性鼻炎や歯並び・顎の形の異常、口唇閉鎖力(唇を閉じる力)が弱いことなどで起こる症状です。
今回は、子どもの口呼吸を放置することの意外なデメリットについて解説します。
〇睡眠の質が下がる
子どもの口呼吸を放置することの意外なデメリットとしては、まず睡眠の質が下がることが挙げられます。
こちらは、舌の位置が変わることが理由です。
口呼吸を放置すると、子どもの舌の位置は鼻呼吸の場合より後方へ行ってしまいます。
それによって気道が狭くなってしまい、いびきをかきやすくなります。
いびきをかくと睡眠の質が悪くなるため、たっぷり睡眠時間を取っているにもかかわらず、疲れを感じることがあります。
このとき、いびきとともに睡眠時無呼吸症候群の症状が出ることも考えられます。
さらに子どもの場合、本来睡眠時に分泌される成長ホルモンや抗利尿ホルモンの分泌が弱くなるため、成長障害やオネショ(夜尿症)につながります。
〇面長になる
面長になることも、子どもの口呼吸を放置する意外なデメリットです。
こちらは、重力によって骨が下方向に成長することが理由です。
鼻で呼吸をしている場合、鼻腔や副鼻腔などの鼻の空洞に空気抵抗や圧力がかかるため、鼻の周りの骨や頬の骨が前方へと成長していきます。
しかし常に口呼吸をしている状態だと、重力によって骨が前にはなく下方向に成長し、面長になってしまうことがあります。
また、骨が下方に大きく成長すると、笑ったときに歯茎がたくさん見えすぎてしまうガミースマイルのリスクも高まります。
〇集中力が低下する
子どもの口呼吸を放置する意外なデメリットとしては、集中力が低下することも挙げられます。
なぜなら、口呼吸と鼻呼吸とでは、酸素の供給力が異なるからです。
口呼吸は鼻呼吸に比べて、体内への酸素供給力が低下すると言われています。
また、脳への酸素不足を招くと、集中力の低下や身体の疲れなどにつながります。
そのため、口呼吸の子どもは、授業などの内容があまり頭に入ってこない可能性が高まります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・子どもの口呼吸を放置すると舌の位置が後ろに下がり、いびきをかきやすくなる
・いびきや睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を低下させる原因になる
・口呼吸によって骨が下方向に成長し、面長になる可能性がある
・口呼吸は酸素の供給量が減り、集中力が低下する原因になる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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