口周りの筋肉を鍛えることにより、歯並びや表情などの問題を改善できる可能性があります。
こちらはMFT(筋機能療法)と呼ばれるものであり、成人の方にとっても非常に重要なトレーニングだと言えます。
今回は、口周りの筋肉を鍛えるためのトレーニング法をいくつか紹介したいと思います。
〇スラーブ&スワロー
スラーブ&スワローは、ものを飲み込む動作、嚥下の練習です。
こちらを行うことにより、正しい嚥下を行い、誤嚥性肺炎などのリスクが軽減できます。
具体的な方法としては、舌の先をスポット(前歯の真下あたり)につけて舌全体を上顎に吸いつけ、上の犬歯の後ろにストローを置き、舌の裏側に当てます。
そして、そのまま軽く歯を噛み合わせます。
その後、スプレーで口の横から奥歯に向かって水を噴き入れ、音を立てて水を吸い込みます。
後ろに水を集めたら、奥歯を噛んだまま飲み込みます。
これらを左右交互に5回ずつ繰り返します。
〇バイト
バイトは噛む力を強くするトレーニングです。
歯を失ったり、歯並びが悪かったりすることにより、咀嚼力が低下している方には特におすすめです。
方法はまず両手をエラにおいて、ギュッと強く歯を噛みしめます。
次に両手をこめかみに置き、また強く噛みます。
最後に両手を耳の上に置き、同じように強く噛みしめます。
こちらのトレーニングを行うことで、咬筋や側頭筋前腹、側頭筋後腹といったさまざまな口周りの筋肉を鍛えられます。
〇パタカラ体操
パタカラ体操は、パ・タ・カ・ラという4つの発音を練習することで、唇を閉じる筋肉や舌の運動能力、飲み込みの機能を高めることを目的としています。
具体的な流れとしては、発音に使う口の部位を意識しながら、上記の音を早くハッキリと発音します。
それぞれの音を8回ずつ発音し、こちらを2回繰り返します。
パのときは唇をしっかり閉じてから発音すること、タのときは舌を上顎にしっかりくっつけて発音することを意識します。
またカのときは喉の奥に力を入れ、喉を閉めて発音し、ラのときは舌を丸め、舌先を上の前歯の裏につけて発音するのが望ましいです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・スラーブ&スワローはものを飲み込む動作、嚥下の練習で、誤嚥性肺炎などを予防できる
・バイトは噛む力を強くするトレーニング
・バイトは歯並びが悪いことなどにより、咀嚼力が低下している方には特におすすめ
・パタカラ体操は唇を閉じる筋肉や舌の運動能力、飲み込みの機能を高めるための体操
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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