残念ながら、根管治療は必ずしも成功するとは限りません。
根管内で虫歯が再発した場合、再根管治療を受ける必要があります。
また日本と海外では、ある理由により、歯科クリニックによる根管治療の成功率に違いがあります。
今回は、これらの違いを中心に解説したいと思います。
〇海外の根管治療の成功率
アメリカの歯科クリニックにおける根管治療の成功率は、およそ90%を誇ります。
成功率が低いと言われている根管治療において、こちらは驚異的な数字です。
また、なぜここまで成功率が高いのかについては、アメリカの歯科クリニックにおける環境が関係しています。
アメリカでは、主治医と専門医が連携して根管治療を行うため、専門性の高い治療を施すことができます。
ちなみに、アメリカと並ぶ歯科先進国と言われているスウェーデンも、同じく約90%の成功率を実現しています。
〇日本の根管治療の成功率
アメリカやスウェーデンの根管治療が約90%成功するのに対し、日本は30~50%の成功率にとどまっています。
つまり、10本中5~7本は再根管治療をしなければいけないということです。
日本の歯科クリニックでは、ラバーダム防湿のように、根管治療に不可欠な治療環境が整っていません。
ラバーダム防湿はゴムシートを患部に装着して治療することで、唾液と歯との接触をなくし、根管治療の成功率を上げるというものです。
また、日本では治療が難しい歯であっても、専門医に紹介するという習慣がありません。
同じ歯科医師でも、根管治療を専門に扱う医師とそうでない医師がいます。
ほとんどの歯科クリニックが一般歯科医院として治療を行うため、根管治療が苦手な医師の場合、どうしても成功率は下がります。
〇根管治療の成功率を上げるには?
根管治療の成功率を上げるには、まず根管治療の経験や実績が豊富な歯科クリニックを選ぶことが大切です。
このような歯科クリニックは、ラバーダムやマイクロスコープなどの設備も取り揃えていることが多いです。
また、根管治療後における、患者さん自身での感染のコントロールも重要です。
歯科医師の技術が確かでも、治療後のブラッシングなどをおろそかにしていると、再感染のリスクが高まります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・アメリカやスウェーデンの根管治療の成功率はおよそ90%
・日本の根管治療の成功率は30~50%程度しかない
・日本の成功率が低いのは、設備不足や専門医を紹介する習慣がないことなどが理由
・成功させるには経験豊富な歯科医師を選ぶこと、治療後の感染のコントロールが大切
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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