子どもの口腔機能発達不全症は、生活に支障をきたすだけでなく、将来別の病気につながるリスクもあります。
そのため、早めの対策が肝心です。
また、口腔機能発達不全症の対策の一つに、うがいが挙げられます。
今回は、うがいの方法や効果、教えるときの注意点を解説します。
〇口腔機能発達不全症を改善するうがいの方法
口腔機能発達不全症対策としてのうがいは、3歳頃から始めることができます。
方法としては、まず口の中に水を溜めて、数秒間そのままキープしてから吐き出します。
このとき、途中で口から水がこぼれないように注意してください。
また、口の中にしっかりと水を溜められるようになったら、ブクブクうがいをしましょう。
ブクブクうがいも上手にできるようになったら、水を溜めて上を向き、ガラガラうがいを行います。
さらにガラガラうがいを途中で止めて、鼻で3回呼吸することにより、口腔機能発達不全症の改善効果が高まります。
〇トレーニングとしてのうがいの効果について
うがいの中でも特にブクブクうがいは、口や頬、舌や顎周りなど多くの筋肉を使用します。
これらの筋肉を意識して動かすことは、噛む機能や飲み込む機能の維持または向上につながるため、口腔機能発達不全症の対策としては非常におすすめです。
また、うがいは口呼吸の対策にもなります。
口がポカンと開き、口で呼吸してしまうのは、口周りの口輪筋という筋肉が弱いことが原因の一つです。
トレーニングとしてうがいを行うことで口周りの筋肉が鍛えられ、自然に口が閉じられるようになり、鼻呼吸につながります。
〇うがいの仕方を教えるときの注意点
親御さんが上記のうがいの仕方について子どもに襲えるとき、言葉ではなかなか伝えにくいです。
特に相手が幼児の場合、うまくできなくてイライラすることもあるかもしれません。
だからといって、「早くうがいをしなさい」「うがいをしないと病気になるよ」などと命令・脅し口調でってはいけません。
うまくできないことを叱ると子どもは反抗してしまい、うがいをするのが嫌になってしまいます。
うがいの習慣は続けることでコツを掴み、徐々にできるようになるため、親御さんは根気よく丁寧に教えましょう。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口腔機能発達不全症対策としてのうがいは、まず口に水を溜め、数秒間キープして吐き出すところから始める
・慣れてきたらブクブクうがい、ガラガラうがいを順番に行う
・正しいうがいは噛む機能や飲み込む機能の維持、口呼吸の改善などにつながる
・子どもがうがいをうまくできなくても、親御さんは強く叱ってはいけない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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