歯周病の主な原因は、やはりブラッシング不足です。
さらに食事内容が適切でないことから、発症や悪化につながることもあります。
また歯周病と相性の悪い食べ物には、主に香辛料や柑橘類、チョコレートなどがありますが、これらには意外なメリットもあります。
今回はこちらの点について解説します。
香辛料の意外なメリット
香辛料は、歯周病で敏感になっている口内を刺激する可能性があります。
そのため、歯周病の方は基本的に避けるべきですが、中には歯周病の予防・改善効果がある香辛料も存在します。
例えばターメリックに含まれるクルクミンには、歯周病菌の増殖を抑制し、炎症を抑える効果が期待できます。
同じ香辛料であるコリアンダーにも、同様の作用があります。
またクローブには抗菌作用があり、ジンジャーは特に歯周病原菌に対する抗菌効果が高いことが報告されています。
柑橘類の意外なメリット
柑橘類は、歯周病そのものに直接的な影響を与えるわけではありませんが、酸蝕歯の原因になります。
酸蝕歯は、歯のエナメル質を溶かして歯を弱くするというものです。
歯が弱くなると、歯周病菌による攻撃を受けやすくなり、歯周病の進行を早める可能性があります。
しかし柑橘類に含まれるビタミンCは、歯茎のコラーゲン生成を促進し、歯茎の健康を維持するのに役立ちます。
さらに、柑橘類にはビタミンPやポリフェノールなど、抗酸化作用を持つ栄養素も含まれています。
また酸味があることから唾液の分泌量が増加し、歯周病菌を洗い流してくれる効果も期待できます。
チョコレートの意外なメリット
チョコレートは多くの砂糖が含まれているお菓子です。
さらに粘着性が高く口内に残りやすいため、プラークが蓄積し、歯周病を悪化させるリスクも高いです。
しかし、これらはあくまで砂糖が多く含まれた一般的なチョコレートに言えることです。
カカオ70%以上のダークチョコレートであれば、歯周病の予防や改善につながります。
ダークチョコレートに多く含まれるカカオポリフェノールには、抗酸化作用や抗菌作用があります。
また歯周病菌に対する殺菌効果もあり、なおかつプラークの付着も抑制してくれます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・香辛料は歯周病になった口内には刺激が強い一方で、抗炎症作用や抗菌作用を発揮することもある
・柑橘類は歯を弱くして歯周病のリスクを高めるものの、歯茎の健康維持や唾液の分泌量が増加につながる
・カカオ70%以上のダークチョコレートには、抗酸化作用や殺菌作用、プラークの付着抑制作用がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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