虫歯を予防するには、ビタミン類やタンパク質など、さまざまな栄養素をバランス良く摂取する必要があります。
また、今回解説するカルシウムも、虫歯と密接な関わりを持つ栄養素の1つです。
ここからは、虫歯予防にカルシウムが効果的な理由を中心に解説したいと思います。
〇カルシウムには永久歯を強くする働きがある
カルシウムは、骨や歯のもととなり、丈夫な身体づくりには欠かせない栄養素です。
また、歯の多くの部分を占める象牙質は、ほとんどがカルシウムで形成されています。
つまり、もともと歯には多くのカルシウムが含まれているということです。
カルシウムは、永久歯がつくられる過程で非常に重要な栄養素であり、幼い頃からきちんと摂取することで、強い永久歯が形成されます。
もちろん、すでに生え揃っている大人の歯にとっても、カルシウムの摂取は重要です。
〇カルシウムはエナメル質の再石灰化を促す
虫歯予防にカルシウムが効果的な理由としては、エナメル質の再石灰化を促すことも挙げられます。
歯の表面にあるエナメル質が溶けて象牙質が露出すると、歯の防御力が低下し、虫歯や歯周病、知覚過敏などさまざまな症状のリスクが高くなります。
一方、カルシウムを多く摂取していれば、口内の唾液に含まれるカルシウムで十分に再石灰化ができ、溶けたエナメル質の部分を自動的に修復し、強い歯に戻してくれます。
〇カルシウムが豊富な食材について
虫歯予防に効果的なカルシウムは、さまざまな食材から摂取することが可能です。
よく知られているのは、牛乳などの乳製品や小魚などですが、これらが苦手という方も少なくないかと思います。
もし、乳製品や小魚が苦手だというのであれば、以下のような食材からもカルシウムは多く摂取できるため、試してみてください。
・小松菜
・菜の花
・水菜
・納豆
・厚揚げ など
特におすすめなのは、大豆製品の1つである厚揚げです。
こちらは、1/2枚(100g)に240gものカルシウムが含まれている食品であり、こちらは牛乳をコップ1杯飲む場合よりも含有量が多いです。
また、牛乳をそのまま飲むのが苦手な方は、ヨーグルトやプロセスチーズなどを食べることも検討してください。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯の多くの部分を占める象牙質は、ほとんどがカルシウムで形成されている
・幼い頃からカルシウムをきちんと摂取することで、強い永久歯が形成される
・エナメル質の再石灰化を促すことも、虫歯予防にカルシウムが効果的な理由の1つ
・乳製品や小魚が苦手な方は、クセの少ない野菜や大豆製品からカルシウムを摂取するのがおすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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