根管治療は、虫歯が神経にまで到達するほど進行した場合に行う治療です。
主に神経や細菌、過去に詰めた古い充填物を除去するために行います。
しかしこちらの治療を行うことにより、口内で嫌なニオイが発生するケースがあります。
今回はこちらのニオイについて解説したいと思います。
〇薬のニオイに嫌悪感を抱くことがある
根管治療では、まず虫歯や根っこの細菌を取り除きます。
その後歯の根っこをキレイにし、薬を充填します。
基本的にはこの流れですが、すべて終えるには同治療を複数回行わなければいけません。
最低でも2~3回は行うのが一般的です。
その間は仮蓋をして次の治療まで経過を見ますが、途中に問題が起こることがあります。
その問題とは、薬が漏れることです。
治療途中で仮蓋が欠けて根管内の薬が口内に漏れると、ニオイを感じます。
こちらの薬は独特の味とニオイがするため、嫌悪感を抱く方も少なくありません。
〇膿のニオイが原因の場合も
根管治療を行っている最中には、歯がとても臭うことがあります。
こちらが薬のようなニオイではなく、下水のようなニオイの場合は注意が必要です。
こちらは、根管に溜まった膿が原因の可能性が高いです。
根管に膿が溜まる理由は、細菌感染によるものです。
被せ物と自身の歯との境目から細菌が入り込み、感染を起こします。
そうなると根っこの先まで細菌が増殖し、膿が溜まります。
また膿が溜まり続けると防御反応で膿を出そうとするため、歯茎が臭うようになります。
このようなニオイは、最初の根管治療で膿を出してしまうときに生じやすいです。
〇根管治療後にニオイが出る可能性も
根管治療がすべて終わった後も、油断はできません。
根管治療は非常に難易度の高い治療であり、失敗に終わってしまうこともあります。
具体的には、根管内の汚れや細菌をすべて除去しきれなかったという場合です。
このようなケースでは、治療後に被せ物の土台の歯根からニオイを放ちます。
また根管治療がうまくいった場合でも、治療後に二次虫歯を発症するとニオイが出ます。
特に銀歯の場合は縁の部分が腐食し、そこから細菌が繁殖することも考えられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・治療途中で仮蓋が欠けて根管内の薬が口内に漏れると嫌なニオイを感じる
・根管が細菌感染し膿が溜まると下水のようなニオイがすることがある
・下水のニオイは最初の根管治療で膿を出すときに生じやすい
・根管治療が不十分だった場合、治療後にニオイが出ることもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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