インプラント治療では、顎の骨の量が十分でない患者さんに対し、骨造成という治療を併用することがあります。
また骨造成にはいくつかの手法があり、代表的なものの一つに顎骨の自己再生を促すGBR法が挙げられます。
今回は、インプラント治療に伴うGBR法の主な注意点について解説します。
〇施術時間が延びる
インプラント治療だけでなく、GBR法も併用する場合、施術時間は通常よりも長くなってしまいます。
施術時間が長いということは、外科治療の負担も大きくなるということであり、特に歯科治療が苦手な患者さんは注意が必要です。
一般的には、インプラント治療が可能なサイズにまで骨が再生するには、3~6ヶ月程度かかります。
骨の量が十分になってからインプラント治療が開始されるため、スケジュールの組み方にも注意しなければいけません。
ちなみにインプラント治療を行った後も、人工歯根と骨が結合するまでにはある程度の時間が必要です。
〇感染の可能性が高い
インプラント治療に伴うGBR法は、治療箇所から細菌などに感染する可能性が高いです。
特に喫煙習慣がある方、糖尿病の方などは感染しやすくなるため、前もってリスクについて理解しておきましょう。
また喫煙をしない方や糖尿病ではない方であっても、GBR法を行った後は痛みや腫れが出やすくなります。
場合によっては、顔に内出血が見られることもあり、普段の生活にも支障が出る可能性があります。
ただし、術後の症状は通常1~2週間程度で治まるため、そこまで心配する必要はないと言えます。
〇治療費が高くなる
インプラント治療とGBR法は関連性がありますが、それぞれまったく異なる治療です。
まったく異なる治療を2つ続けて行うため、その分治療費も高額になります。
GBR法自体の費用相場は、50,000~100,000円程度ですが、インプラント治療は歯1本につき30~40万円程度かかります。
つまりこれらの治療を併用する場合、トータルで50万円近くかかることもあるということです。
ちなみにインプラント治療もGBR法も自由診療であるため、治療を受ける歯科クリニックによって金額には少し差があります。
そのため、上記の相場よりも安く受けられることも考えられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下の通りです。
・インプラント治療とGBR法を併用する場合、施術時間は通常よりも長くなる
・GBR法は治療箇所から細菌などに感染する可能性が高い
・喫煙習慣がある方や糖尿病の方はさらに感染のリスクが高くなる
・インプラント治療とGBR法を併用すると治療費が高額になる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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