食物繊維は、主に野菜や果物などの中に含まれる、人の消化酵素で消化することのできない物質です。
第6の栄養素と言われるほど、人の身体にとっては欠かせないものであり、こちらは予防歯科効果があることでも知られています。
今回は、食物繊維が持つ予防歯科効果について詳しく解説します。
〇口内の清掃作用がある
食物繊維を含む食べ物は、口内のプラークを除去してくれる清掃作用があるため、予防歯科に役立ちます。
例えばゴボウなどの食物繊維が豊富な野菜は、咀嚼したときに繊維質が歯と擦れるため、自然とプラークが除去されます。
特に噛む面については、汚れが落ちやすいため清掃効果が高いです。
また食物繊維を多く含む食品は、しっかり咀嚼しなければ飲み込むことができません。
そのため、食べることで必然的に唾液の分泌量が増加し、口内を洗い流す自浄作用が高まります。
もちろんブラッシングは併用しなければいけませんが、予防歯科のサポートになることは確かです。
〇糖尿病を予防できる
食物繊維は糖尿病を予防する効果があり、こちらは間接的に予防歯科効果を生み出します。
なぜなら、糖尿病は歯周病と相互関係にあるからです。
2型糖尿病患者を対象とした研究によると、特に水溶性食物繊維を大量摂取することで、血糖コントロールの改善や高インスリン血症の減少などが期待できるとされています。
またこのような糖尿病の予防効果は、歯周病菌に対する防御機能の上昇、糖尿病の合併症である骨粗しょう症から来る歯周病の発症を予防することにもつながります。
〇酸を生成しにくい
食物繊維には、糖分と比べて酸を生成しにくいため、予防歯科の一環として摂取するのに適しています。
虫歯菌は口内の糖分を分解して酸を生成し、歯の表面を溶かします。
こちらが繰り返されると歯が欠けてしまい、虫歯を発症します。
一方、食物繊維は虫歯菌による発酵がほとんど起こらず、酸を生成しにくいという特性があります。
そのため、食物繊維が豊富な食品を摂取することで糖質の過剰摂取を抑え、虫歯の予防につながります。
ちなみに食物繊維が豊富な食品には、野菜や果物、全粒穀物などヘルシーなものも多いです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・食物繊維を含む食べ物は、口内のプラークを除去してくれる清掃作用があるため、予防歯科に役立つ
・食物繊維を含む食品はよく噛まなければ飲み込めないため、必然的に唾液の分泌量が増えて自浄作用が高まる
・食物繊維には糖尿病の予防効果があり、間接的に歯周病も予防できる
・食物繊維は糖分に比べて口内で酸を生成しにくい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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