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【新潟の歯医者で歯周病治療】歯周病菌のピラミッドとは?

歯周病菌は、文字通り歯周病を引き起こす細菌であり、ほぼすべての方の口内に少なからず存在します。
また歯周病菌にもさまざまな種類があり、こちらを表したピラミッドというものが存在します。
今回は、歯周病のピラミッドについて、それを構成する歯周病菌について解説します。

歯周病菌のピラミッドとは?

歯周病菌のピラミッドとは、口内の細菌を病原性の高さによって3つの階層に分け、ピラミッド状に表したものです。

最下層には、病原性の低い善玉菌や弱毒菌が含まれます。
こちらにはブルーコンプレックスやパープルコンプレックス、グリーンコンプレックスやイエローコンプレックスという細菌が含まれます。

また中層には、オレンジコンプレックスという病原性が中程度の細菌が含まれています。
オレンジコンプレックスは中学生頃に感染し、初期の歯肉炎や歯周炎を引き起こす原因になります。

そして最上層には、レッドコンプレックスという極めて病原性が高い細菌の集合体が含まれます。
P.g.菌など、代表的な歯周病菌がこれに該当し、18歳以降に口内へ定着します。

歯周病菌のピラミッドが完成するメカニズム

口内には数百種類以上の細菌が存在しますが、歯周病菌のピラミッドは、幼い頃から少しずつさまざまな細菌に感染し、定着していくことで形成されます。

まずは最下層の菌が棲みつき、その後中層の菌が棲みつく環境がつくられます。
これらの環境が整うと、最上階にレッドコンプレックスが定着し、ピラミッドが完成します。

またピラミッドが完成すると、細菌はバイオフィルムと呼ばれる膜を形成して保護され、病原性が高まります。

歯周病菌のピラミッドの形成を防ぐには?

歯周病菌のピラミッドの形成を防ぐには、幼い頃から口内を清潔に保つことが大切です。
丁寧なブラッシングや定期検診などを行うことで、将来の歯周病予防につながります。

また大人になってからは、どれだけブラッシングを頑張ってもピラミッドが完成しているため、歯周病のリスクが高くなります。
そのため、特にセルフケアやプロフェッショナルケアを徹底しなければいけません。

特に、中高年以降は歯周病のリスクがグッと高まります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病菌のピラミッドとは、口内の細菌を病原性の高さによって3つの階層に分け、ピラミッド状に表したもの
・最上階には、レッドコンプレックスという病原性が極めて高い細菌が存在する
・歯周病菌のピラミッドの形成は、子どもの頃からの口内ケアである程度予防できる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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