家族や友人など、周囲の方に指摘されることで、初めて自身に“歯ぎしり”の症状があることを知る方は少なくありません。
こちらは、歯にさまざまな悪影響をもたらす症状であり、放置するのは危険です。
ここからは、歯ぎしりの悪影響と予防対策について解説したいと思います。
〇歯ぎしりとは?
歯ぎしりとは、無意識のうちに歯を強く食いしばったり、擦り合わせたりする症状をいいます。
起きているときにも眠っているときにも発症するもので、強い力が働いているにもかかわらず、自覚症状がほとんどないのが特徴です。
また、起きているときの歯ぎしりは主に“クレンチング”と呼ばれるもので、上下の歯をグッと噛みしめる症状を指します。
一方、眠っているときによく見られるものは“グライディング”と呼ばれ、時に音を伴いながら、縦方向ではなく横方向にギリギリと歯を擦り合わせるものです。
〇歯ぎしりの悪影響について
眠っている間に起こる歯ぎしりは、通常の食事などで行う咀嚼時とは違い、本人の体重あるいはそれ以上の力が加わると言われています。
そのため、頻繁に発生することで、徐々に歯の凹凸は失われ、噛み合わせの悪化や咀嚼機能の低下につながります。
また、歯ぎしりによって強い力がかかるのは、歯だけではありません。
その下を支える歯茎、顎骨にも悪影響をもたらします。
クレンチングやグライディングにより、歯に負担がかかったり、揺さぶられたりすると、徐々に顎骨が溶かされ始めます。
このような状態になると、歯周病の悪化や知覚過敏の発症など、さまざまな弊害が生まれることも考えられます。
〇歯ぎしりの予防対策について
眠っている際に起こる歯ぎしりの予防対策としては、やはりナイトガードが挙げられます。
こちらは、睡眠時に用いるマウスピースのことをいい、装着することで上下の歯が直接触れず、負担は軽減されます。
また、起きているときの歯ぎしりにおける予防対策は、とにかくストレスを軽減させることです。
クレンチングは、強いストレスを感じたとき、食いしばることで解消されることから発症するとされています。
そのため、ストレスの原因を整理し、軽減できるように努めるのはとても重要なことです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯ぎしりとは、無意識のうちに歯を強く食いしばったり、擦り合わせたりする症状をいう
・歯ぎしりを発症すると、歯だけでなく歯茎や顎骨にも悪影響をもたらす
・睡眠時の歯ぎしり対策としては、ナイトガードで上下の歯が触れないようにするのが有効
・なるべくストレスを減らすことも、歯ぎしりの予防対策の1つ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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