歯の形状と聞いて、おそらく多くの方は、爪のような前歯の形、尖っている八重歯の形、ゴツゴツした石のような奥歯の形をイメージされるかと思います。
また、これらは通常の形ですが、中には少し歪な形をしている歯もあります。
今回は、異常な形状をしている歯の種類やリスク、治療法などについて解説します。
〇カラベリー結節
カラベリー結節とは、上の奥歯の内側にできる結節(出っ張り)をいいます。
乳歯の場合は上顎第二乳臼歯(乳歯列の一番奥)、永久歯の場合は上顎第一大臼歯(永久歯列の奥から2番目)の上顎側に多く見られます。
形状としては変わっていますが、このような歯は同じく結節がある中心結節とは違い、折れる危険性がほとんどありません。
ただし、カラベリー結節の周囲には汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくいため、放置すると虫歯のリスクは高くなります。
そのため、早めに歯科クリニックに通い、形状を整える治療を受けることをおすすめします。
〇エナメル滴
エナメル滴は、大臼歯の歯根部、歯頸部などに現れる、エナメル質の塊です。
下顎よりも上顎に多く見られ、エナメル質の表面が潤沢で光ることから、エナメル真珠と呼ばれることもあります。
歯根部にエナメル滴ができると、本来は周囲の組織とくっついている歯がくっつかなくなってしまい、歯周病の原因になります。
また、歯周病が進行すると、根っこが又になって分かれている部分にまで影響を及ぼし、多くの組織が破壊されてしまうおそれがあります。
そのため、こちらの症状が見られる方は、歯科治療によって取り除き、根っこの形の修正を行う必要があります。
〇矮小歯
矮小歯とは、その名の通り極端に小さい歯のことをいいます。
原因はハッキリわかっていませんが、可能性の段階では、遺伝やビタミンDの不足などが関係していると言われています。
また、このような歯を放置していると、噛み合わせのバランスが悪くなったり、歯と歯の間にすき間ができ、見た目が悪くなったりと、決して良いことはありません。
歯科クリニックでは、矮小歯の種類に合わせて、矯正治療、セラミックなどの被せ物による修復治療などを実施しているため、見つかった場合にはすぐに相談すべきです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・上の奥歯の内側にできる結節(出っ張り)をカラベリー結節という
・エナメル滴は、大臼歯の歯根部、歯頸部などに現れるエナメル質の塊
・通常の歯と比べて、極端に小さい種類を矮小歯という
・異常な形状をしている歯は、種類ごとの適した治療や矯正で対処できる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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