重度の虫歯や親知らずなどの治療を行う際には、抜歯で対応することがあります。
また、歯を抜いた後の出血は、本来10~15分ほどですぐに収まるものですが、場合によってはなかなか血が止まらなくなることも考えられます。
ここからは、このようなケースの主な原因と対処法について解説したいと思います。
〇歯を抜いた後になかなか出血が止まらなくなる主な原因は?
歯科クリニックで歯を抜いた後は、治療部分に丸めたガーゼを当て、それをしっかり噛むことによって出血を止めます。
こちらは圧迫止血法と呼ばれるものですが、このとき噛む力が弱いと、圧迫されずになかなか血が止まらない場合があります。
もちろん、強い力で噛み続けることで、顎に疲れが出てしまい、どうしても噛む力が弱くなってしまうことはあります。
しかし、こちらはもっとも簡単で止血効果も高い方法であるため、最初から強く噛むことを意識していれば、短時間で十分な止血が期待できます。
また、歯を抜いた後、一度ガーゼによって止血したものの、まだ口内に違和感があり、帰宅後などに何度もうがいをしてしまう方がいます。
このような行動も、出血が止まらなくなる原因となり得るため、避けてください。
歯を抜いた部分の出血は、血のかたまりが患部を塞ぐことによって止まります。
何度もうがいをしてしまうと、その血のかたまりが剥がれてしまい、再び出血するおそれがあります。
どうしても口内の違和感が気になるという方は、強いうがいはせず、水を口に含んですぐ吐き出す程度に抑えておきましょう。
〇歯を抜いた後の出血が止まらない場合の対処法は?
歯を抜いた後の出血は、上記の他にも飲酒や喫煙、運動や入浴などさまざまな原因により、止まりにくくなります。
自宅で出血が止まらない場合は、まず効果の高い圧迫止血法を実践してください。
すぐにガーゼが用意できない場合は、丸めたティッシュで代用しても構いません。
このとき、止血しているかどうかチェックするため、何度もガーゼやティッシュを外して見ることは避けましょう。
また、濡れタオルで歯を抜いた側の頬を冷やすのも効果的です。
ただし、このときタオルを冷やしすぎると逆効果になる場合があるため、氷をタオルで包んだり、冷凍庫に入れたタオルを使用したりといったことは控えてください。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯を抜いた後、ガーゼを噛む力が弱すぎると、出血が止まらない場合がある
・歯を抜いた後に何度もうがいをすると、血のかたまりが剥がれて再び出血するおそれがある
・自宅にガーゼがない場合、丸めたティッシュでも圧迫止血法は実践できる
・水で濡らしたタオルで歯を抜いた側の頬を冷やすと血が止まりやすくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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