マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着することにより、少しずつ歯を動かしていくという矯正方法です。
痛みの少なさや金属アレルギーの心配がないことなど、メリットも多い方法ですが、長時間マウスピースを装着することで、唾液の分泌量が増えることがあります。
今回は、こちらの仕組みを中心に解説します。
〇異物感によって唾液が増加する
通常、食べ物を口に入れると、口内に無数に存在する唾液腺が刺激され、唾液が分泌されます。
また、マウスピースを装着したときも、同じように異物感によって唾液腺が刺激され、唾液が出やすくなります。
矯正に使用するマウスピースは薄いため、異物感はそれほど強くありませんが、感じ方は人それぞれであり、矯正の開始以降、唾液の量が増えたと実感する方も少なくありません。
ちなみに、歯ぎしり防止用のナイトガードなどは、厚みがあり異物感が大きいため、より唾液が分泌されやすくなります。
〇いつの間にか病気を患っている
マウスピースを装着して以降、唾液量が増加したと感じる方は、一度マウスピースを外したときの唾液量と比較してみましょう。
外したとき、それほど唾液が出なければマウスピースが原因である可能性が高いですが、装着していないにもかかわらず、口から唾液が溢れ出すような場合、以下の病気を患っている可能性があります。
・唾液分泌過多
・嚥下障害
唾液分泌過多は、ストレスや鉄分不足、胃の張りなどにより、唾液腺が刺激され、唾液が増える病気です。
また、嚥下障害は、食べ物や飲み物、唾液がうまく飲み込めず、口内に残ってしまう症状を指しています。
〇唾液が増えることは悪いことではない
マウスピースの装着などによって唾液が増えると、飲み込む回数が多くなったり、話しにくくなったりすることがありますが、もちろんメリットもあります。
唾液には、口内の食べカスを洗い流す自浄作用があり、細菌の繁殖を抑え、口内を清潔に保つ働きがあります。
ただし、マウスピースを装着している場合は、歯がマウスピースで覆われている分、全体に唾液が行き渡らず、こちらの自浄作用が弱まってしまうことがあります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・マウスピースを装着すると、異物感によって唾液の量が増えることがある
・マウスピースを外したときも唾液量が多い場合、唾液分泌過多や嚥下障害の疑いがある
・唾液には自浄作用があるため、分泌量が増えるのは悪いことではない
・マウスピース矯正をしていると、口の中全体に唾液が行き渡りにくくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺や「新潟大学前駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、新潟西歯科クリニックへお問い合わせ下さい!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。