歯科クリニックで入れ歯を作製する場合、患者さん一人一人に合ったものをつくるために、しっかりと型取りや噛み合わせの確認が行われます。
しかし、使用していくうちに、少しずつ合わなくなり、違和感を覚えることがあります。
今回は、入れ歯が合わなくなる主な理由について解説したいと思います。
〇顎の骨の量が減少した
あまりご存知ではない方も多いかと思いますが、実は人の口の中は常に変化していて、形が変わります。
特に、高齢になってきたり、糖尿病等による全身疾患を持っていたりする場合、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、顎の骨が痩せていきます。
また、顎の骨が減少すると、これまでピッタリ合っていた入れ歯と歯周組織の間に隙間ができるようになり、結果的に入れ歯が合わなくなってしまいます。
ちなみに、このような入れ歯との密着度のズレや隙間は、痛みの原因になることもあります。
〇細菌が入り込んで変質した
入れ歯は人工物ではありますが、天然歯と同じように食べカスやプラーク、細菌などが付着します。
特に、カンジダなどの菌類は、入れ歯の床部分の素材に侵入し、床の形状を変質させることがあります。
また、唾液に含まれるカルシウムなどが付着し、歯石のようになって沈着してしまうことも考えられます。
このようなことが起こった結果、入れ歯が接触する粘膜部分で炎症が起こり、密着感を悪化させ、合わないように感じることがあります。
〇入れ歯自体が劣化した
入れ歯は一般的に、歯科用のレジンというプラスチックでつくられているケースが多いです。
こちらを日常的に使用することで、材料自体が劣化したり、擦り減ってきたりして、入れ歯が合わないと感じる原因になることもあります。
また、入れ歯は乾燥に弱く、乾いたままの状態で保管していると、変形や歪みができ、フィットしなくなります。
そのため、保管がきちんとできていない方や、メンテナンスを怠っている方は、入れ歯の劣化を早めてしまいます。
ちなみに、入れ歯の素材にもよりますが、メンテナンスの際にお湯を使って消毒していると、熱や乾燥などの影響により、変形のリスクが高まります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・年齢や持病などの関係により、顎の骨の量が減少すると、入れ歯が合わなくなることがある
・床部分に入り込んだ細菌、付着した歯石などの影響により、入れ歯が変質してしまうことがある
・入れ歯の保管やメンテナンスの仕方を間違えると、入れ歯自体の劣化が早まり、合わなくなる可能性が高い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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