根管治療を行うことにより、虫歯などで生じた神経の激しい痛みから解放されます。
また、根管治療後は被せ物を装着し、噛む機能を修復するため、自身の歯を残すことができます。
しかし、こちらの治療を受ける際は、いくつか注意しなければならない点もあります。
今回はこちらの注意点について解説します。
〇歯を大きく削る必要がある
根管治療を行う場合、患部の歯を大きく削らなければいけません。
根管治療をするためには、根管内がしっかりと見えるようにする必要があります。
具体的には、根管口という歯の根っこの入口の部分が見えるようにするために、マイクロスコープなどを使用しますが、それでも小さな穴から複雑に入り組んだ管の中をすべて見るのは不可能です。
そのため、どうしても歯の削除量が多くなってしまいます。
また、歯を大きく削ると、破折などが起こるリスクが高まります。
破折した場合は基本的に抜歯になってしまうため、根管治療を行うことは、歯の寿命を短くしてしまうことにもつながります。
〇治療回数が長い
根管治療は感染根管処置であり、手用器具を使用して、感染源である歯髄の除去、根管内の洗浄、根管への貼薬、土台の型取りや装着、被せ物の装着といったさまざまな工程を行わなければいけません。
そのため、軽度の虫歯治療などと比べて、治療回数は多くなります。
具体的には、5~6回は通院する必要があり、こちらは日頃忙しい方にとってはデメリットだと言えます。
また、ときどき根管治療後に、「痛みがなくなったからこれで大丈夫」と自身で判断し、通院をやめてしまう方がいますが、こちらは後に歯を失う原因になり得るため、注意してください。
〇虫歯の再発に気付きにくい
根管治療は、簡単にいうと歯の神経を除去する治療です。
そのため、治療は痛みに対して鈍感になっているため、一度治療した歯で虫歯が再発したとしても、気づくのが遅れる可能性があります。
ちなみに、根管治療後に再発した虫歯が重度にまで悪化した場合、再び根管治療をしなければいけないこともありますが、このとき歯を削る部分がなくなってしまうと、抜歯で対応せざるを得なくなります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・根管治療は歯を大きく削らなければいけないため、治療後は歯が脆くなる
・根管治療にはさまざまな工程があるため、完了までには5~6回治療を受けなければいけない
・根管治療は歯の神経を除去する治療のため、その歯で虫歯が再発しても気づきにくい
・何度も根管治療を受けると歯を削れなくなり、抜歯を余儀なくされることがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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