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【新潟の歯医者・予防歯科】枕が高いことによる口腔環境への悪影響とは?

夜寝るときには、皆さん枕や布団を使用するかと思います。
また枕にこだわりがある方の中には、高めの枕でないと眠れないという方もいるでしょう。
しかし、こちらは口腔環境を維持するにあたって、あまり良くない行動です。
今回は、枕が高いことによる口腔環境への悪影響を中心に解説します。

歯ぎしりや食いしばりの誘発

あまりにも高い枕を使用していると、歯ぎしりや食いしばりを誘発する可能性があります。
具体的には首に角度がつき、うつむいた状態になりやすいため、奥歯を噛みしめる姿勢になりやすいという仕組みです。

また歯ぎしりや食いしばりによる歯への過剰な圧力は、歯が擦り減ったり割れたりする原因になります。
こちらは、細菌の侵入する隙間をつくるため、間接的に虫歯や歯周病のリスクを高めることにつながります。

気道の閉塞

高い枕を使用することで、気道の閉塞につながることも考えられます。
こちらは頭が前屈することで気道が狭まり、寝ている間の呼吸がしにくくなるというものです。

また就寝中の呼吸がしづらくなることで、睡眠が浅くなり、前述した歯ぎしりや食いしばりのリスクが高まります。

さらに、口呼吸を引き起こし、唾液の減少を招くことにもつながります。
唾液には、口内の殺菌効果や自浄効果があるため、分泌量が減少すると虫歯や歯周病のリスクが著しく上昇します。

ちなみに、就寝中はただでさえ口内が乾きやすく、虫歯や歯周病を発症しやすい環境です。
高い枕で寝ることは、このような状況に拍車をかけることになります。

身体の不調

高い枕で身体の不調を引き起こすことも、間接的に口腔環境の悪化へとつながります。

高い枕は肩こりや首こり、頭痛や腰痛、いびきやストレートネックなどの原因になることがあります。
これらは睡眠の質が低下するだけでなく、口腔内の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

また12cm以上の高すぎる枕は、脳卒中のリスクを高めるという研究報告があります。
このような症状の発症は、殿様枕症候群と呼ばれます。

つまり、高い枕は口内の環境を悪化させるだけでなく、命を脅かすような疾患のリスクもあるということです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・高い枕は歯ぎしりや食いしばりを誘発し、間接的に虫歯や歯周病のリスクを高める可能性がある
・高い枕によって気道が閉塞すると、口呼吸や唾液の減少が起こりやすく、虫歯を発症しやすくなる
・12cm以上の高すぎる枕は、脳卒中のリスクを高めるという研究報告がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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