筋肉といえば腕や脚、胸などをイメージする方も多いかと思いますが、実は舌も筋肉の塊です。
舌は内舌筋、外舌筋という筋肉で構成されていて、こちらを鍛えることによって主に顔周りにおけるさまざまな良い効果が生まれます。
今回は、舌の筋肉を鍛えることのメリットについて解説します。
〇歯並びを改善できる
舌の筋肉を鍛えることにより、歯並びを改善できる可能性があります。
舌の筋肉を鍛える方法には、安静時の正しい舌の位置を覚えるスポットや、舌先を鍛えるティップ、舌を持ち上げるポッピングなどがあります。
これらは歯並びや噛み合わせが悪化するのを防ぐトレーニングであり、継続すれば軽度の歯列不正は改善できる可能性が高いです。
また舌の筋肉を鍛えれば、悪習癖がなくなって矯正治療をスムーズに行うことができますし、後戻りも防止しやすくなります。
そのため矯正治療を受ける場合は、事前に舌の筋肉を鍛え、悪習癖を改善させておかなければいけません。
〇口呼吸が改善される
口呼吸が改善されることも、舌の筋肉を鍛えるメリットの一つです。
舌がうまく使えておらず、筋力が低下すると、口が開きっぱなしになって口呼吸が増加します。
また口呼吸は唾液の分泌量を減少させるため、食べカスやプラーク、細菌がうまく流されず、口臭や虫歯、歯周病などのリスクを高めます。
一方舌の筋肉がきちんと発達していれば、舌の位置が高くなり、気道を圧迫することがなくなります。
これにより、鼻で呼吸しやすくなり、必然的に口呼吸をする機会は減少します。
〇誤嚥性肺炎のリスクが軽減される
舌の筋肉を鍛えることで、誤嚥性肺炎のリスクは軽減されます。
誤嚥は飲み込んだ食べ物や唾液などが、食道ではなく気管に入る現象です。
若い方であれば、誤嚥が起こっても反射的に咳が出て、異物を外に押し出すことができます。
一方年齢を重ねて舌の筋力が低下すると、うまく咳き込めず、異物と一緒に筋が肺へと侵入します。
こちらが誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎は、高齢者の方における代表的な死亡要因の一つであるため、できるだけ舌の筋肉を鍛えて防止しなければいけません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・舌は内舌筋、外舌筋という筋肉で構成されている
・舌の筋肉を鍛えれば歯並びが良くなったり、矯正治療をスムーズに行ったりできる
・舌の筋肉を鍛えることで鼻呼吸がしやすくなり、口呼吸の機会が減少する
・誤嚥性肺炎のリスクが軽減されることも、舌の筋肉を鍛えることのメリット
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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