歯並びが悪いことのデメリットといえば、虫歯や歯周病になりやすくなることや、噛み合わせが悪化して食事が摂りにくくなることなどが挙げられます。
また歯並びが悪化すると、スポーツを行うときの運動能力にも影響が出ることがあります。
今回は、歯並びと運動能力の関係を中心に解説します。
〇歯並びが悪いと身体のブレや歪みが出る
歯並びが悪いと、運動能力が低下するおそれがあります。
こちらは、歯並びの悪化が身体のブレや歪みにつながることが原因です。
スポーツを行う際、人は食いしばることによって身体のブレを防ぎ、力を逃がさないようにしています。
しかし歯並びに不具合があると、全身の筋肉や骨格のズレ、歪みが生じて最大限のパフォーマンスを発揮できなくなります。
例えば球技などの多くのスポーツでは、動きのある場面と姿勢を保つ場面が激しく切り替わります。
こちらの流れに合わせてきちんと噛むことができなければ、プレーに影響が出るのは当然です。
〇歯並びが悪いと食いしばる力も弱くなる
歯並びが悪い場合、食いしばるときの力が分散しやすくなるだけでなく、そもそも食いしばる力も弱くなります。
スポーツをするときに食いしばる強さは、奥歯で平均何十kgとかかり、最大で100kgほどの力が発揮されると言われています。
しかし歯並びが悪く、虫歯や歯周病を発症している状態では、健康な状態に比べて歯や周りの筋肉などの組織が脆くなっています。
そのため強く食いしばることができない上、歯や周りの組織が食いしばる力に耐えられず、歯の破損やケガにつながるおそれもあります。
〇一流アスリートは歯並びに気を遣っている
オリンピックに出場するようないわゆる一流のアスリートは、得てして歯並びや歯の健康に気を遣っているものです。
こちらは歯並びや歯の健康状態が、前述したような影響を与えることを知っているからです。
例えば陸上競技の短距離走者として、オリンピックで金メダルを獲得したことのあるカール・ルイスは、かつて歯並びに問題がある状態でプレーしていました。
しかし問題のあった歯並びを矯正治療で改善した後、飛躍的に記録を延ばしたことで、金メダルとの獲得に至ったと言われています。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯並びが悪いと身体のブレや歪みにつながり、運動能力が低下するおそれがある
・歯並びや歯の健康状態が悪いと、力が分散しやすくなるだけでなく単純に食いしばる力も弱くなる
・一流アスリートは歯並びや歯の健康に気を遣っているケースが多い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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