虫歯治療は、そのほとんどが治療や詰め物・被せ物の型取り、装着など段階的な工程を踏んで行われるものです。
そのため、1回の通院で完了するケースは極めて少ないです。
では、虫歯治療が1回で終わるケースには、どのような症状が当てはまるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
〇初期虫歯
初期虫歯は、虫歯であって虫歯でないというような状態です。
こちらの治療を行う場合、1回の通院で済む可能性があります。
歯の表面が酸によって溶け始め、白濁した状態を初期虫歯といい、この段階ではまだ歯に穴が開いていません。
そのため、歯を削る治療を行わず、ブラッシング指導と経過観察だけで様子を見ることがあります。
虫歯治療が長引くのは、冒頭で触れた通り複数の工程を段階的に進めていくからです。
これといって処置が必要ない初期虫歯については、治療の段階もないため、1回で治療が終わる場合があるということです。
〇C1の虫歯
虫歯の進行具合は、先ほど解説した初期虫歯がC0で、そこからC1・C2・C3・C4と進行していきます。
このうちC1の虫歯については、初期虫歯と同じように1回の治療で済むことがあります。
C1は、歯の表面に存在するエナメル質が溶け、わずかに穴が開いた状態です。
虫歯は穴が開いている場合、基本的に歯を削る治療をしなければいけません。
そのため、C1は初期虫歯のように経過観察といはいきませんが、初期症状であるため少し削る程度で済みます。
また装着する詰め物についても、それほど精度が高いものは必要なく、保険診療の場合は白い樹脂を詰める1回の処置で完了します。
〇抜歯が必要な場合
虫歯が重度にまで進行すると、歯の根まで到達したり、歯の根が割れてしまったりすることがあります。
このようなケースでは抜歯が選択される可能性がありますが、抜歯を行う場合も治療自体は1回で完了します。
理由はもちろん、歯を削る必要がなく、抜く処置を行うだけで良いからです。
ただし初期虫歯やC1の虫歯とは違い、治療後の通院期間はある程度かかる可能性があります。
また抜歯した部分をそのままにするわけにはいかないため、基本的には抜歯後にインプラントやブリッジなどの治療を受けることになります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・初期虫歯は歯を削らず経過観察をすることがあるため、治療が1回で終わる可能性がある
・C1の虫歯も、治療から白い樹脂の充填まで1日で完了する可能性がある
・抜歯が必要なほど重度の虫歯治療では、抜歯の処置そのものは1日で終わる可能性が高い
・ある程度進行している虫歯の治療を1日で完了させるのは難しい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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