思春期とは、10歳前後~17、18歳頃までの期間をいい、子どもが大人に変化するちょうど中間の時期を指しています。
また、思春期には、虫歯を発症するリスクが高くなるとされています。
ここからは、主にどういった理由で虫歯になりやすいのかについて解説したいと思います。
〇間食が多くなる
思春期の虫歯リスクが高くなる主な理由としては、まず間食が多くなることが挙げられます。
特に中学生~高校生は、学校帰りや休みの日などに友人同士でカフェに行ったり、コンビニ等で購入したお菓子を食べたりする機会が多くなります。
このように、朝食・昼食・夕食以外の食事が増えると、どうしても口内は酸性に傾きやすくなりますし、食べカスが残ったままの時間も長くなるため、虫歯のリスクは上昇します。
また、幼い子どもであれば、間食が増えたとしても、親御さんが仕上げ磨きを行うなどして虫歯の対策を取ることができますが、思春期になるとこちらも難しくなります。
〇スポーツをする機会が増える
思春期の虫歯リスクが高くなる理由には、スポーツをする機会が増えることも挙げられます。
小学生までは一切スポーツをしていなかった子どもであっても、中学生頃から部活動を始めるケースは多いです。
また、スポーツの機会が増えるということは、スポーツドリンクを飲む機会も増えるということになります。
スポーツドリンクは、身体を動かすことで失われる成分の補給には最適ですが、虫歯予防の観点から見ると決して良い飲み物ではありません。
こちらは大量の糖分が含まれている上に、歯のエナメル質を溶かしてしまう可能性もあります。
〇定期健診を受ける機会が減少する
歯科クリニックの定期検診を受ける機会が減少することも、思春期の虫歯リスクが高くなる理由の1つです。
小学生頃までは、親御さんに連れられ定期検診を受け続けていたという子どもでも、中学生くらいになると、部活動や遊び、試験などで生活リズムが安定しにくく、精神的にも自立してくることから、極端に来院しなくなる傾向にあります。
虫歯のリスクが高い思春期こそ定期検診を受けなければ、幼い頃に歯科クリニックに通っていた効果が半減してしまいます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・思春期になると間食が多くなり、親御さんのケアも行き届かなくなるため、虫歯のリスクが上がる
・思春期の子どもは部活動などでスポーツドリンクを飲む機会が増え、虫歯を発症しやすくなる
・定期検診を受ける機会が減ることも、思春期の虫歯リスクが高くなる理由の1つ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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