マウスピースは、他の矯正器具と比べて目立ちにくく、痛みや日常生活への制限もほとんどありません。
しかし、一切トラブルが起こらないというわけではなく、使用していると滑舌が悪くなることがあります。
ここからは、マウスピース矯正で滑舌が悪くなる原因と対処法について解説します。
〇マウスピースの異物感に慣れていない
矯正に使用するマウスピースは薄くて軽い素材ですが、上下の歯を覆うように被せるため、慣れるまではどうしても異物感があります。
そのため、唾液が飲み込みにくく、口内に溜まってしまったり、逆に口が開き気味になって口内が乾燥したりします。
また、口周りの筋肉が動かしにくい場合もあり、これらの理由から、滑舌に影響が出るケースも少なくありません。
〇マウスピースが舌に触れる
矯正用のマウスピースは、歯にしっかりフィットする上に、表面はかなり滑らかにつくられています。
しかし、何も装着していない場合と比べると、やはり口内の容積は狭小化します。
また、口内が狭くなっても、舌の体積自体は変わらないため、必然的にマウスピースは舌に接触しやすくなります。
その結果、声を出すたびにマウスピースが舌に当たり、滑舌が悪くなることがあります。
ちなみに、マウスピースの脱着を繰り返すうちに少しずつ変形し、より舌に触れやすくなることも考えられます。
〇滑舌が悪い場合の対処法
マウスピースの装着で滑舌が悪くなった場合は、舌や発音・発声のトレーニングがおすすめです。
舌のトレーニングには、表情筋を意識しながら正しく丁寧に口を動かすことや、ガムを舌に乗せて丸めたり、押し広げたりするガムトレーニングが挙げられます。
また、発音・発声のトレーニングとしては、母音のみで話す、早口言葉を練習する、仰向けで腹式呼吸を意識するといった方法があります。
特におすすめなのは、母音のみで話すトレーニングです。
何気ない言葉でも、母音のみで話そうとすると、しっかりと口を動かしたり、お腹から声を出したりしないと、一語一語が曖昧になるため、こちらは滑舌を改善するにはピッタリの方法だと言えます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・マウスピースの異物感に慣れず、唾液が溜まったり口内が乾燥したりすると、滑舌が悪くなる
・マウスピースの装着により、口周りの筋肉が動かしにくくなることもある
・声を出すたびにマウスピースが舌に当たることも、滑舌が悪くなる原因の1つ
・滑舌を改善するには、舌や発音・発声のトレーニングがおすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺や「新潟大学前駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、新潟西歯科クリニックへお問い合わせ下さい!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。