筋肉と聞くと、腕や脚、胸やお腹などの筋肉をイメージする方も多いかと思います。
しかし実際はそれだけでなく、顔周辺にもいくつかの筋肉が存在します。
また顔周りの筋肉の一つであり咬筋にコリがあると、歯並びが悪化してしまうおそれがあります。
今回は咬筋のコリと歯並びの関係、コリの解消方法などについて解説します。
〇咬筋の概要
咬筋は顔の側面にある筋肉であり、顎の動きを助ける働きがあります。
具体的には顎の上部から頬骨にかけて広がり、外部から見てもわかりやすく、噛むときに動く筋肉の一部として知られています。
こちらの筋肉が過度に発達すると、エラ張りなどの外見上の変化が見られることがあります。
また筋肉の過緊張や歯ぎしり、食いしばりなどの癖により、咬筋のコリが生じることも考えられます。
〇咬筋のコリと歯並びの関係
咬筋のコリとは、一言で表すなら筋肉が張った状態のことをいいます。
筋肉は縮んだり弛んだりとポンプのような働きをすることで血液を各所に送っていますが、筋肉が張った状態が続くと、ポンプ作用がうまく働かず血液の流れが悪くなります。
すると血液に乗って排除されるはずの老廃物がとどまってしまい、コリや不快感となって現れます。
また咬筋のコリは、顔貌や口の中にもさまざまな影響を及ぼします。
歯並びに関することでいうと、歯の擦り減りや破折、動揺などがあります。
これらの症状が複合的に見られる場合、歯並びは必然的に悪化します。
さらに顎関節の不調や首・肩のコリ、歯茎の低下や舌位の低下などが見られることもあります。
〇咬筋のコリをほぐす方法
咬筋のコリをほぐすには、まず口の力を抜き、頬骨の下の咬筋に両手の中指と薬指を当て、円を描くようにほぐします。
こちらを5回繰り返します。
指が上に向かうときは圧をかけ、下に向かうときは力を抜くのがポイントです。
また、その後は老廃物を集めるように両手の中指と薬指を耳下まで持って行き、首の筋肉に沿うように鎖骨のあたりへリンパを流します。
片方が終わったら、もう片方も同じようにマッサージします。
ちなみに長時間のマッサージは肌に負担をかけるため、上記の流れは3~5分程度で済ますことをおすすめします。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・咬筋は顔の側面にある筋肉で、顎の動きを助ける働きがある
・筋肉の過緊張や歯ぎしり、食いしばりなどの癖により、咬筋のコリが生じる
・咬筋のコリは歯の擦り減りや破折、動揺など歯並びが悪化する原因につながる
・咬筋のコリをほぐすには継続的なマッサージが効果的
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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