歯のトラブルを防ぐために、日頃から魚介類や海藻類、乳製品や野菜などをバランス良く摂取している方は多いかと思います。
しかし、これらの食材を摂取する際は、調理法についても注意しなければいけません。
今回は、揚げ物が歯に良くない食べ物である主な理由について解説します。
〇質の悪い油が含まれている
揚げ物には質の悪い油が含まれていて、こちらが歯や歯茎などに悪影響を及ぼします。
揚げ物をつくるときにはサラダ油を使用するのが一般的ですが、サラダ油にはトランス脂肪酸というものが含まれています。
トランス脂肪酸は、完全に体外に排出されるまでに200日以上の日数が必要であり、その間に身体の中で炎症を引き起こします。
そのため、虫歯がある方は痛みが強くなりますし、軽度の歯周病である方も症状を悪化させる可能性があります。
ちなみに、トランス脂肪酸はケーキやパンなどにも多く含まれます。
〇消化が悪い
消化が悪いという点も、揚げ物が歯に良くない食べ物である理由です。
揚げ物は油分が多いことから、他の食べ物と比べて消化に時間がかかり、胃もたれや消化不良を起こす可能性もあります。
また消化不良になると、栄養の吸収も低下し、虫歯や歯周病予防に効果的な栄養素を十分に摂取できないことが考えられます。
ちなみに、日本人は平均して週に3~5回は揚げ物を食べていると言われています。
できるだけ歯に与える影響を軽減させたいというのであれば、多くても週1~2回くらいに抑えておきましょう。
〇硬くなることがある
揚げ物は適切に調理すればサクッとした食感に仕上がりますが、揚げすぎると焦げて硬くなってしまいます。
このような硬い食べ物は、当然歯にダメージを与えることになります。
また揚げ物を揚げすぎてしまう主な原因は、揚げ油の温度が下がり、適温にするまでに時間がかかってしまうことです。
そのためなるべく適切な硬さに仕上げるためには、一度に多くの食材を揚げず、油の温度をキープすることが大切です。
その他二度揚げをすれば、余熱でしっかり中まで火が通るため、揚げすぎてしまう心配は少ないです。
火が通りにくい肉などを調理するときは、特に二度揚げがおすすめです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・揚げ物に含まれるトランス脂肪酸は、体内の炎症を引き起こし、虫歯や歯周病の症状を悪化させてしまう可能性がある
・揚げ物は消化が悪く、消化不良や虫歯・歯周病予防に必要な栄養素の吸収率低下を招くこともある
・揚げ物を揚げすぎて硬くなると、噛むときの歯のダメージが大きくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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