インプラントを埋入すれば、天然歯と同じような見た目や噛み心地を得ることができ、口腔の機能性は格段にアップします。
しかし、治療後のインプラント問題が生じるケースがあり、場合によってはそのまま使用するのが困難になります。
今回は、このような場合にインプラントの付け替えはできるのかを中心に解説します。
〇上部構造の付け替えが必要なケース
一度装着したインプラントでも、トラブルが発生すれば歯科クリニックで付け替えることは可能です。
人工歯とも呼ばれる上部構造のみを付け替えなければいけないケースとしては、歯へのダメージが蓄積し、上部構造が欠けてしまった場合です。
例えば噛み合わせが悪かったり、歯ぎしりや食いしばりがひどかったりするケースです。
このような場合、型取りを再度行って上部構造をつくり直し、人工歯根の上に装着します。
〇全体の付け替えが必要なケース
インプラント全体の付け替えが必要なケースとしては、インプラント周囲炎や人工歯根の破損などが挙げられます。
インプラント周囲炎は、人工歯根を支える骨や歯茎が細菌に感染し、炎症を起こす歯周病のような症状です。
こちらが進行すると、インプラント全体が不安定になり、すべて交換しなければ症状が改善されないことがあります。
また人工歯根そのものが破損したり、骨との結合が弱まって緩んだりする場合も、全体の取り替えが必要です。
ちなみに、骨の吸収が進んでしまった場合、骨移植を行った上で新しいインプラントを装着することもあります。
〇インプラントの付け替えを行わないリスク
付け替えが必要なトラブルが発生しているにもかかわらず、そのまま放置していると、歯並びが全体的に変わってしまうおそれがあります。
こちらはインプラントの形状などが変化してしまったことから、顎の負担が大きくなり、影響が歯列全体に広がることが理由です。
歯並びが全体的に変わってしまうと、咀嚼不足により消化不良や、顔・全身の骨格のゆがみといった問題にもつながります。
また上部構造が破損もしくは外れている場合、ブラッシングがしにくくなり、虫歯やインプラント周囲炎のリスクが高まります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・一度装着したインプラントでも、トラブルが発生すれば歯科クリニックで付け替えることはできる
・歯へのダメージが蓄積し、上部構造が欠けた場合は付け替えなければいけない
・インプラント周囲炎や人工歯根の破損が見られる場合、インプラント全体の取り替えが必要
・付け替えをせずに放置していると、歯並びが全体的に変わるおそれがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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