歯周病予防の方法としては、毎日の丁寧なブラッシングや、歯科クリニックでの歯石除去などが挙げられます。
しかし、これらのセルフケアやプロケアを徹底したからといって、歯周病のリスクをゼロにすることはできません。
今回は、歯周病を完全に予防するのが難しい理由について解説します。
〇歯周病菌が原因で発症するから
歯周病は歯周病菌が原因で発症するため、完全に防ぐのは難しいです。
理論上は、口内に一切歯周病菌がいなければ、歯周病は完全に予防できるということになります。
しかし、歯周病菌が口内にいない方など基本的には存在しません。
また歯周病は、一度治っても歯周病菌が増えれば再び発症します。
つまり“歯周病が治った”というのは、“完治した”というわけではなく、あくまで症状が出ていない状態を維持しているに過ぎないということです。
〇歯周病菌の正体が解明されていないから
前述の通り、歯周病は歯周病菌が原因で発症しますが、その正体は完全には解明されていません。
こちらも、完全な予防が難しい理由の一つです。
正体がわからないものに対し、完全な予防をするというのは不可能なことです。
また歯周病の薬が開発されていないのも、正体が解明されていないことが原因です。
歯周病菌として見つかっているものはいくつかありますが、それは無数にある病原菌のうちのほんの一部です。
そのため、歯周病菌だけを根絶する薬を開発するのは極めて困難です。
現時点では、解明されている歯周病菌の数を減らすために、ブラッシングなどのケアを行うしかありません。
〇生活習慣も関係してくるから
歯周病を完全に予防するのが難しい理由としては、生活習慣も関係してくることも挙げられます。
どれだけ丁寧にブラッシングを行い、歯科クリニックの定期検診やスケーリングに通っていたとしても、生活習慣に問題があれば歯周病のリスクは高まります。
つまりデンタルケアと生活習慣の改善を両立しなければいけないことから、歯周病を予防するのはハードルが高いということです。
ちなみに歯周病菌を増殖させやすい生活習慣としては、喫煙や睡眠不足、過度なストレスなどが挙げられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口内に歯周病菌がいなくならない限り、歯周病を完全に予防することはできない
・正体がわからない歯周病菌に対し、完全な予防をするのは不可能
・デンタルケアと生活習慣の改善を両立しなければいけないことから、歯周病を予防するのはハードルが高い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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