入れ歯は毎日使用するものであるため、天然歯と同じように毎日欠かさずブラッシングなどのケアをしなければいけません。
また入れ歯を洗浄する際、稀に漂白剤を使用する方がいますが、こちらは決しておすすめできません。
今回は、入れ歯の洗浄に漂白剤を使用するデメリットを中心に解説します。
入れ歯にダメージを与える
漂白剤の使用は、入れ歯にダメージを与える可能性があるため、控えるべきです。
漂白剤は強力な化学物質であり、入れ歯に使用するとプラスチックや人工歯が変色したり、表面が荒れて劣化したりすることがあります。
また金属部分がある入れ歯の場合、漂白剤が金属の腐食を引き起こすことも考えられます。
さらに、漂白剤の化学物質が原因で入れ歯が変形し、フィット感が悪くなって痛み不快感につながることもあります。
誤飲や誤用による危険性
入れ歯に対する漂白剤の使用は、誤飲や誤用による危険性を高める可能性があります。
漂白剤を使用した後、しっかり洗い流せていない場合、口内で漂白剤が作用してしまうことがあります。
これにより、口内粘膜が傷ついたり、中毒を引き起こしたりすることが考えられます。
漂白剤はぬめりを生み出すため、洗浄後の入れ歯に残ってしまうというケースは決して珍しくありません。
また漂白剤が酸性の成分(クエン酸など)と混ざることにより、有毒な塩素ガスが発生することもあります。
こちらは入れ歯を洗浄するときに限ったことではありませんが、使用方法を間違えると危険であることは確かです。
入れ歯の洗浄には専用の洗浄剤を使用すべき
入れ歯を清潔に保ちたいのであれば、やはり漂白剤ではなく専用の洗浄剤を使用すべきです。
洗浄剤は、入れ歯の表面に付着した細菌やカビを除去し、口臭や粘膜の炎症を予防します。
またブラシだけでは落とせない食べカス、ステインといった汚れを酵素や漂白成分で分解し、除去しやすくしてくれます。
さらに口内菌の増殖を抑え、入れ歯の清潔さを保つことで、口臭や誤嚥性肺炎のリスクも低減できます。
もちろん入れ歯を清潔に保つことができれば、残存歯の虫歯や歯周病も予防できます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・入れ歯に漂白剤を使用すると、プラスチックや人工歯が変色したり、変形してフィット感を喪失したりする
・漂白剤の使用後、しっかり洗い流せていない場合、口腔粘膜が傷ついたり中毒を起こしたりするおそれがある
・入れ歯を洗浄するときは、効果や安全面から専用の洗浄剤を使用すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺や「新潟大学前駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、新潟西歯科クリニックへお問い合わせ下さい!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。