カリエスプロは虫歯を溶かす次亜塩素酸ナトリウム、健康な歯を守るアミノ酸が含まれた薬剤を虫歯部分に塗布し、溶かす治療です。
痛みが出にくい上に、歯の健康な部分を削りすぎてしまう心配もありません。
しかし、カリエスプロを行う際には、本記事で解説する注意点を押さえておきましょう。
〇重度の虫歯には適応できない
カリエスプロは、重度の虫歯には適応できない治療です。
具体的には、虫歯が神経まで達しているC3・C4は適応外で、歯の表面からエナメル質までしか進行していないC1、象牙質の浅いところまで進行しているC2は適応されます。
ちなみにC2でも病巣が深い場合がありますが、この場合はソフトレーザー治療というものを併用することで、カリエスプロが受けられる可能性があります。
ソフトレーザー治療を行うことで、除菌作用や知覚過敏抑制処置につながるからです。
〇1回の治療にかかる時間が長い
カリエスプロは、治療が終わるまでに時間がかかります。
なぜなら、虫歯菌が溶けるまで待たなければいけないからです。
一般的なドリルで虫歯を削る治療は、削った後に詰め物や被せ物を装着するだけであるため、比較的短時間で完了します。
一方カリエスプロの場合、虫歯部分に薬剤を塗布した後、虫歯菌が溶けるまで時間がかかるため、待ち時間が発生します。
さらに溶けた虫歯菌を手作業で除去し、詰め物や被せ物を装着するため、トータルの治療時間は長くなりがちです。
虫歯の進行具合にもよりますが、1回の治療時間は通常の虫歯治療と比較しても2~10倍ほどかかります。
〇歯を削らなければいけない場合がある
カリエスプロは、ドリルで歯を削らず、薬剤で虫歯を溶かすことができるという点がメリットです。
しかし、場合によっては歯を削らなければいけないこともあるため、注意してください。
こちらは虫歯の状態が関係しています。
カリエスプロは、溶けた菌を除去するために、虫歯の穴にアプローチする必要があります。
このとき虫歯の入口が小さく、中で大きく広がっている場合、薬剤や器具が届かないことが考えられます。
またこのようなケースでは、入口をドリルで削って広げなければいけません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・カリエスプロは重度の虫歯(C3・C4)には適応できない
・C1、C2は基本的に適応できる
・カリエスプロは虫歯菌が溶けるまで待たなければいけないため、治療に時間がかかる
・溶かした虫歯菌を除去する際、虫歯の穴が小さい場合には、入口をドリルで削らなければいけない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺や「新潟大学前駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、新潟西歯科クリニックへお問い合わせ下さい!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。