インプラント治療は、いきなり人工歯根の埋入から始まるわけではありません。
まずはカウンセリングを行い、口腔内の状態を診査した後、治療計画を立案し、ようやく治療に取り掛かります。
今回は、インプラント治療前の診査でチェックされる主な内容について解説したいと思います。
〇噛み合わせ
インプラント治療前の診査では、噛み合わせの状況をチェックします。
具体的には、口を開けるときの動きや、噛み合わせのズレの有無、左右の前歯、奥歯のバランス、噛み合わせの深さなどが正常かどうかを確認します。
口を開けるときの動きについては、真っ直ぐに開いているのが良いとされていて、噛み合わせはズレがなく安定している状態、噛み合わせの深さは上下の前歯の歯茎からの距離が17~18mm程度であれば、問題なくインプラント治療を行える目安となります。
〇顎の位置
インプラント治療前の診査では、顎の位置についてもチェックが行われます。
顎の位置や顎関節の状態については、年齢的な変化が出るものですが、骨の変形やズレがなければ、基本的にはインプラント治療が適用できます。
また、他には顎の骨の厚みや密度、神経や血管の正確な位置なども確認します。
これらの診査には主にCT撮影が使用され、詳細を確認することにより、インプラントを安全かつ効果的に配置することにつながります。
〇歯周病の有無
インプラント治療前の診査においては、歯周病を発症していないかどうかもチェックされます。
インプラント治療では、外科手術を行い、顎の骨に人工歯根を埋入します。
しかし、歯周病を患っていると、人工歯根を埋められなかったり、埋めてもすぐに脱落してしまったりといったトラブルにつながります。
また、歯周病や、歯周病菌という細菌に感染している状態です。
こちらの細菌が口内に数多く滞在している状態だと、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
そのため、インプラント治療前の診査において、歯周病の感染が確認された場合は、先に歯周病の治療を行うことになります。
具体的には、適切なプラークコントロールを徹底した上で、スケーリングやルートプレーニングなどを行います。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インプラント治療前には、カウンセリングや口腔内の診査、治療計画の立案などが行われる
・診査では、噛み合わせのズレの有無や深さ、バランスなどがチェックされる
・顎の位置や骨の密度が正常かどうかも、診査における重要なポイント
・歯周病を発症している場合は、先に歯周病を治療する必要がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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