虫歯菌に侵された神経や歯を除去する場合、根管治療を受けることになります。
また根管治療には、保険診療のものと自由診療のものがあります。
これらは同じ種類の治療でありながら、それぞれ異なる特徴を持っています。
今回は保険診療の根管治療、自由診療の根管治療の違いを解説します。
〇費用
保険診療と自由診療とでは、まず費用が変わってきます。
保険診療の根管治療は、2,000~3,000円程度が一般的です。
とてもリーズナブルに受けられます。
一方自由診療の根管治療は、70,000~150,000円と高額です。
ただし自由診療の場合、治療する箇所によって金額が変わるケースが多いです。
例えば根の数が少ない前歯の治療は、安く受けられる可能性があります。
これに対し奥歯は根の数が多く、根管の状態が複雑になっています。
このことから治療の難易度が高く、費用も高くなる傾向にあります。
〇治療内容
保険診療の根管治療と自由診療の根管治療とでは、治療内容も大きく異なります。
保険診療の場合は事前にレントゲン撮影を行い、患部を確認しながら進めていきます。
治療の際は虫歯を削り、細長い針状の器具で根管の汚れをかき出していきます。
しかしこちらの器具はしなやかさがありません。
そのため根管の先端まで届きにくく、成功率は50%程度とされています。
一方自由診療の根管治療では、保険診療では使用できない器具や機器を使用します。
具体的にはCTやマイクロスコープ、ラバーダムなどが採用されます。
このことから治療の正確性がアップし、成功率も跳ね上がります。
もちろん再発率についても、自由診療の方が低いです。
〇治療回数
保険診療と自由診療には、治療回数の違いもあります。
保険診療の根管治療は、治療回数が多くなる傾向にあります。
場合によっては10回以上通わなければいけないことも考えられます。
こちらは患者さんにとって大きな負担です。
ただし1回の治療にかかる時間は30分程度と短めです。
これに対し自由診療の根管治療は、治療回数が少なめです。
特に前歯の場合は比較的難易度が低く、1回で治療が完了することもあります。
その代わり、1回の治療にかかる時間は60~90分と少し長めです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・保健診療の根管治療と自由診療の根管治療はで費用が大きく異なる
・自由診療の根管治療は前歯が安価、奥歯が高額になりやすい
・自由診療の根管治療ではCTやマイクロスコープ、ラバーダムなどが使用できる
・治療回数は保険診療の方が多く、1回の治療時間は自由診療の方が長い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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