根管治療は歯の神経を除去するための治療です。
また歯の神経を除去した後の歯は大きく欠損します。
そのため被せ物をする際、大きく欠損した部分を補填して土台をつくる必要があります。
では根管治療後に使用される土台にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は素材の種類と特徴について解説します。
〇レジンコア
レジンコアは、金属のピンで補強したプラスチックの土台です。
保険が適用されるため費用が安く、歯を削る量が少ないのがメリットです。
また後述するメタルコアより歯根が破折する心配も少ないです。
金属アレルギーのリスクも低く、安全性があります。
ただし弾性や強度、耐久性については他の素材よりも劣ります。
再治療が必要になった場合は、金属ピンの除去も困難です。
さらに金属による暗い影があるため、審美性はそれほど高くありません。
〇メタルコア
メタルコアは、保険診療の中でももっとも一般的な金属の土台です。
コア自体に強度があり、レジンコアと同様に費用はリーズナブルです。
また製作手順がシンプルなことから、歯の状態や術者の技術に影響されにくいです。
一方で金属は歯より硬く弾性がないため、歯根破折のリスクがあります。
金属アレルギーやメタルタトゥー(金属が溶け出す現象)の危険性も無視できません。
その他、レジンコアやファイバーコアと比べて歯を削る量が多いのもデメリットです。
〇ファイバーコア
ファイバーコアは金属を使用しない素材でできた土台です。
レジンをグラスファイバーというガラス繊維で補強してつくられます。
2003年に厚生労働省に認可された比較的新しい素材です。
硬さや弾性が天然歯とほぼ同じであるため、歯根破折のリスクは低いです。
強度や耐久性があり、歯に似た白さのため審美性も高いです。
その上金属アレルギーや、金属の溶け出しによる歯茎の変色もほとんど見られません。
もし再治療が必要になったとしても除去が容易です。
しかしファイバーコアは保険適用外のため、費用は高くなります。
歯科クリニックにもよりますが、金額は1本20,000~30,000円のところが多いです。
また歯質が極端に少ない場合などには適用できません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・レジンコアは安全性が高い反面、弾性や耐久性については他の素材よりも劣る
・ファイバーコアは高い耐久性や審美性、安全性などメリットが多い素材
・ファイバーコアは保険適用外のため費用は高額になりやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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