虫歯を発症すると、冷たいものや甘いものがしみたり、ものを噛んだときに痛みが生じたりします。
また、虫歯がかなり進行している場合、さらに別の症状も見られるようになり、ここまで来たら一刻も早く歯科クリニックで治療しなければいけません。
ここからは、重い虫歯のときによく見られる症状について解説します。
〇頬が腫れる
歯がズキズキ痛むだけでなく、痛む歯がある側の頬が腫れている場合、重い虫歯を発症している可能性が高いです。
虫歯が進行し、歯の神経が壊死して腐敗すると、根っこの先に膿が溜まります(根尖病巣)。
通常、こちらの膿は膜に包まれているため、根っこの先が腫れることはあっても、頬まで腫れることはありません。
しかし、重い虫歯になると、膿が歯の周りの筋肉、歯茎の結合組織などを通り、頬や顎の下などにまで広がってしまうことがあります。
こちらは蜂窩織炎(ほうかしきえん)という症状であり、ひどい場合は腫れや発赤、痛みだけでなく、頭痛などの全身的な症状にもつながります。
〇発熱
歯の痛みと発熱が併発する場合も、重い虫歯を患っている可能性が高いです。
先ほども解説したように、虫歯の症状がひどいと、歯の神経の根っこに膿が溜まることがありますが、こちらの炎症が強い場合、発熱につながることも考えられます。
また、風邪などの症状で発熱しているときに歯が痛むという、逆のパターンもあります。
具体的には、熱によって歯の神経の血流が良くなり、神経に通っている血管の内圧が上昇することで、神経を圧迫し、痛みにつながるという仕組みです。
ちなみに、歯周病や親知らずの炎症により、熱が出てしまうこともあります。
〇眠れなくなる
歯が痛くて眠れない場合も、重い虫歯を発症している可能性が高いです。
虫歯が進行し、神経が壊死してしまった歯には、免疫力がありません。
そのため、バイ菌が入り膿となって溜まる可能性が高いですが、こちらが自然に排出されず、骨の中に残っている場合は、夜眠れなくなるほどの激痛に襲われることがあります。
また、こちらの症状を放置すると、バイ菌が血管を通じて全身に回り、さまざまな合併症を引き起こすことも考えられるため、注意しなければいけません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯が痛むだけでなく、痛む歯がある側の頬が腫れている場合、重い虫歯を発症している可能性が高い
・重い虫歯が原因で、発熱につながる場合がある
・風邪などの症状で発熱し、その熱が神経の圧迫、歯の痛みにつながるケースもある
・眠れなくなるほどの痛みがある場合も、虫歯がかなり進行している可能性が高い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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