ブラッシングを行った後は、必ずうがいをして口内の汚れや歯磨き粉を吐き出さなければいけません。
しかしこのとき大量の水を使用し、何度もブクブクとうがいをすると、かえって虫歯のリスクが高まるとされています。
今回は、うがいのしすぎが虫歯のリスクを高める意外な理由について解説します。
就寝中における虫歯のリスク増大
1日の中でもっとも虫歯リスクが高まる時間帯は、実は夜の睡眠中と言われています。
就寝中は唾液の分泌量が劇的に減少するため、口の中の自浄作用や抗菌作用がほとんど機能しなくなり、虫歯菌が繁殖しやすい過酷な環境へと変わるからです。
そのため、夜の就寝前のブラッシングではフッ素などの予防成分を口の中にたっぷりと残し、就寝中の盾にすることが最大の防衛策となります。
それにもかかわらず、寝る前に何度も丁寧に口をゆすいでフッ素を全て洗い流してしまうと、完全に無防備な状態のまま長時間を過ごすことになります。
夜間の虫歯菌の暴走を抑えるための薬効の貯金がゼロになってしまうため、寝る前の過度なうがいは、虫歯予防の観点からもっとも避けるべき致命的な悪習慣です。
知覚過敏抑制効果の減退
虫歯予防を意識してブラッシングをしている方の中には、冷たいものがキーンとしみる知覚過敏の症状を併発しているケースも少なくありません。
市販の歯磨き粉には、硝酸カリウムなど神経への刺激をブロックしたり象牙細管という細い穴を塞いだりする知覚過敏ケア成分が含まれているものが多くあります。
これらの成分もフッ素と同様に、歯の表面に一定時間留まることで効果を発揮します。
ブラッシング後に水で何度も激しくうがいをしてしまうと、これらの保護成分が定着する前に流れ去ってしまい、知覚過敏の痛みが改善されにくくなります。
また痛みのせいで特定の場所のブラッシングが雑になると、そこに磨き残しが生じ、新たな虫歯を発生させる引き金になります。
丁寧なブラッシングの相殺
虫歯を防ぐために、デンタルフロスや歯間ブラシを駆使し、鏡を見ながら何分間も一生懸命に歯を磨いている方は素晴らしい努力をしています。
しかし、その完璧なブラッシングの直後に、何回も水で口をゆすいで仕上げてしまうと、それまでの努力の価値が半分近く損なわれてしまいます。
ブラッシングの目的は、単に食べカスやプラークを削ぎ落とすことだけではなく、口の中に健康を守る薬用成分を届けてコーティングすることまで含まれているからです。
最後のうがいで全てをリセットしてしまうのは、せっかく綺麗に洗車した車に、直後に泥水をかけるような矛盾した行為です。
日々の丁寧なブラッシングの成果を100%引き出すためにも、最後のうがいは1回というゴールを守りましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・寝る前に何度も口をゆすいでフッ素を洗い流してしまうと、無防備な状態のまま長時間を過ごすことになる
・過度なうがいで知覚過敏を発症すると、痛みのせいでブラッシングがおろそかになり、虫歯のリスクが高まる
・完璧なブラッシングをしても、何回も水で口をゆすいで仕上げてしまうと、効果は半分近く損なわれる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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