マウスピース矯正中は、装着時間のルールを守ることも大切ですが、それと同じくらい大切なのが、適切なメンテナンスをすることです。
こちらは、さまざまな種類の汚れを取り除き、適切な矯正効果を得るためにも、怠ってはいけません。
今回は、マウスピースにおける汚れの種類と、各汚れを除去する方法について解説します。
〇白い汚れ
マウスピースに付着する白い汚れの正体は、プラークもしくは歯石です。
口内に食べカスが残っている場合、細菌によって分解され、プラークに変わります。
こちらは、唾液のカルシウムと合体し、約1日で固まり始め、歯石に変わっていきます。
また、このような白い汚れを除去するためには、やわらかい歯ブラシでの水洗いにより、プラークを除去する必要があります。
一度歯石になると、ブラッシングで除去することは難しいため、毎日のメンテナンスがとても重要です。
〇黄色い汚れ
こまめに洗浄やブラッシングを行っていても、マウスピースは樹脂素材でできていることから、色移りしやすく、黄色く汚れてしまうことがあります。
樹脂素材の表面には、目に見えない程度の凹凸があり、色素が停滞しやすく、特にカレーやコーヒー、ワインなどを飲食後、歯磨きをしないままマウスピースを装着すると、黄ばみの原因になりやすいです。
また、タバコのヤニに関しても、同じように黄ばみの原因になります。
もし、黄色い汚れが目立ってきたのであれば、食器用漂白剤の使用をおすすめします。
使用方法にしたがって漬け置き洗いをすることにより、多少黄ばみは軽減されます。
ただし、食器用漂白剤への漬け置き後は、漂白剤のニオイがつきやすいため、流水下で念入りに洗ってから使用しましょう。
〇黒い汚れ
マウスピースに黒い汚れが付着している場合、しっかり乾燥させなかったことなどが原因で、カビが生えている可能性があります。
カビについても、歯石と同様、なかなか除去するのは難しくなりますが、マウスピース専用の洗浄タブレットを使用し、漬け置き洗いを行えば、ある程度キレイになることが期待できます。
また、洗浄タブレットでの漬け置き洗いは、週1~2回ほどの頻度で行うのが効果的です。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・マウスピースに付着する白い汚れは、プラークもしくは歯石
・一度マウスピースに歯石が付着すると、ブラッシングだけで除去するのは難しい
・マウスピースは色移りしやすく、カレーやコーヒーなどによって黄色くなることがある
・マウスピースの黒い汚れや斑点の正体は、乾燥不足などによって発生するカビ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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