虫歯が進行してしまった方の主な選択肢としては、根管治療やインプラント治療が挙げられます。
これらは、まったく異なる特徴を持った治療であり、どちらが向いているかも患者さんによって異なります。
今回は、これらの治療を比較し、向いている方の特徴などについて解説したいと思います。
〇自身の歯を残したい方には根管治療がおすすめ
虫歯が進行してしまっても、神経への進行がそこまで見られない場合は、根管治療で対応できます。
そのため、こちらの適用内であり、なおかつ「なるべく自身の歯を残したい」と考える方は、根管治療がおすすめです。
一度自身の歯を抜いてしまうと、それは二度と元に戻ることがありません。
また、補綴物には、精度の高い素材を使用したものもありますが、これらの耐久性や使用感などについては、どれも天然歯を上回ることはできないため、歯を残すかどうかの判断はとても重要です。
〇虫歯の進行が激しい場合はインプラント治療
虫歯の進行が激しい方は、根管治療では対処しきれない可能性があり、このような場合はインプラント治療を選択すべきです。
また、根管治療を行った後、痛みが生じて再治療をするタイミングで、歯科クリニックによっては、インプラント治療を提案されるケースがあります。
例えば、根管治療後、歯根部分に膿が溜まると、骨を溶かしてしまいます。
このような状況になった場合、抜歯をしなければならず、インプラント治療での対応が最善とされることも多いです。
〇根管治療とインプラント治療の特徴を比較
根管治療は必ず成功するとは限りませんが、平均的には70%以上が成功するとされています。
一方、インプラント治療は治療から3年以上の経過で、およそ40%の方がインプラント周囲炎を起こします。
そのため、成功率は約60%であり、根管治療よりは少し低めです。
また、根管治療に成功すれば、自身の天然歯をほとんど違和感なく使用することができますが、インプラントの場合はネジの部分が感染を起こし、ニオイが出ることがあったり、形状が自身の歯と違うことから、舌で触ったときに違和感が出てしまったりすることがあります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・自身の歯を少しでも残したいという方には根管治療がおすすめ
・根管治療で対応できない重度の虫歯の場合、インプラント治療で対応するべき
・根管治療に失敗し、再治療を行うタイミングで、インプラント治療を勧められることがある
・成功率や違和感のなさに関しては、根管治療の方が上回っている
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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