口腔機能発達不全症は、子どもに見られる疾患の一つで、食べる・話す・呼吸するといった行動において問題が生じるというものです。
また、口腔機能発達不全症は歯科クリニックでの治療で改善できますが、セルフケアを行うことも可能です。
今回は、自宅できる口腔機能発達不全症対策について解説します。
〇正しい姿勢で座る
正しい姿勢で座ることは、口腔機能発達不全症の予防や対策につながります。
間違った姿勢でいると、食べ物がしっかり噛めなかったり、口呼吸になりやすかったりするからです。
正しい姿勢で座るには、まず背筋をピンと伸ばします。
このとき、腰と膝の角度が直角になっていることが重要です。
そして肘を直角に曲げた際に、肘とテーブルが同じ高さになるよう、座面の高さを調整しましょう。
座面については、お尻から膝裏までしっかりあることが大切です。
また、そのまま真っ直ぐ垂直に足を下ろしたところに足台を用意しましょう。
〇食事内容を工夫する
子どもの口腔機能発達不全症を予防・改善するには、食事内容を工夫することも大切です。
具体的には、なるべく噛む回数が多いものを食べ与えましょう。
アーモンドフィッシュや野菜スティックなどは、咀嚼回数が増える上に栄養価の高い食べ物であるため、積極的に食べ与えるべきです。
また、食べ物の調理方法を工夫することでも、咀嚼回数は増やすことができます。
例えば、生のリンゴを少し大きめに切るだけでも、噛む回数が増えて顎の発達につながります。
煮物などでニンジンや大根といった野菜を使うときは、加熱しすぎず、少し硬さを残してあげるのも良いでしょう。
〇風船ガムを使ったトレーニング
風船ガムを使ったトレーニングも、口腔機能発達不全症におけるセルフケアの一つです。
まずガムがやわらかくなるまでよく噛み、平らに伸ばしたガムを歯の裏にくっつけます。
その後、上の歯と下の歯を少し開けながらガムの中に舌を入れ、膨らます準備をします。
そのまま息をゆっくり吹き込めば、風船ガムが膨らみます。
また風船ガムだけでなく、シャボン玉を使用することでも、楽しく口周りの運動ができます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・正しい姿勢で座ることにより、食べ物をしっかり噛んだり、口呼吸を防止したりすることにつながる
・子どもの食事では、なるべく咀嚼回数が多いものを食べ与えるべき
・調理の仕方も工夫することで咀嚼回数が増える
・風船ガムを使ったトレーニングでは、楽しく口周りの運動をすることができる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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