虫歯予防の一環として、キシリトールガムを噛んでいるという方は多いかと思います。
こちらは虫歯菌が酸をつくりにくい環境をつくり、なおかつ唾液の分泌を促してくれる優れものです。
では、このような虫歯予防ガムを噛むことにデメリットはあるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
ブラッシングの代わりにはならない
虫歯予防ガムは、唾液の分泌を促して口内環境を整えたり、歯の再石灰化を助けたりする効果があります。
しかし、プラークを物理的に除去するブラッシングの代わりにはなりません。
そのため、食後にガムを噛むだけでブラッシングを怠ると、歯と歯の間や奥歯の溝に残ったプラークが虫歯を引き起こすことがあります。
つまり、虫歯予防ガムの効果ばかりに頼っていてはいけないということです。
過剰摂取や他の糖類のリスク
虫歯予防ガムに含まれる糖類はキシリトールであることが多いですが、こちらを大量に摂取すると、体質によっては腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
そのため、虫歯予防の一環とはいえ、適切な量を噛むようにしなければいけません。
またキシリトールは人間にとっては安全な成分ですが、犬や猫にとっては有毒です。
そのため、ペットのいる家庭では保管場所に注意する必要があります。
ちなみに市販の虫歯予防ガムの中には、キシリトール以外の糖類も含まれているものがあり、キシリトールの含有量が少ないと十分な虫歯予防効果を期待できません。
せっかくガムを選ぶのであれば、キシリトール100%のものを選ぶようにしましょう。
顎や歯への影響
顎や歯への影響が出ることも、虫歯予防ガムのデメリットだと言えます。
長時間ガムを噛みすぎたり、強い力で噛んだりすると、顎の筋肉に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
また噛む筋肉である咬筋が発達しすぎると、顔の輪郭が四角くエラが張ったようになることが考えられます。
さらに、硬い虫歯ガムを過剰に噛み続けることは、歯の表面のエナメル質が擦り減るリスクも高めます。
エナメル質が擦り減ると、知覚過敏につながったり、噛み合わせが悪くなったりすることもあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯予防ガムは、プラークを物理的に除去するブラッシングの代わりにはならない
・キシリトールを大量に摂取すると、体質によっては腹痛や下痢を引き起こすことがある
・キシリトールの含有量が少ないガムは十分な虫歯予防効果を期待できない
・噛みすぎによって顎や歯への影響が出ることも、虫歯予防ガムのデメリット
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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