歯周病治療として行われるのは、基本的にスケーリングやルートプレーニングといった歯石やプラークなどを除去するものです。
しかし、こちらの治療は歯を削る虫歯治療と比べて、そこまで認知度が高くありません。
では、なぜ歯周病治療の認知は低いのでしょうか?
今回はこちらの理由について解説します。
治療内容の複雑さ
歯周病治療は、単に薬を飲んだり削ったりして終わるものではありません。
プラークや歯石の除去(スケーリング)、ルートプレーニング、重症化した場合の外科手術、さらには数ヶ月におよぶ丁寧なブラッシング指導など複雑なプロセスを要します。
このように治療工程が多岐にわたり、一言で説明しにくい性質があるため、一般の方にとって「具体的に何をされるのか」がイメージしづらくなっています。
内容の難解さが、認知や理解を妨げる壁となっています。
また治療の流れをシンプルに理解できる情報が少ないため、結果として治療そのものの存在や手順への理解が低いまま留まっています。
完治の定義が曖昧
虫歯治療のように“削って詰め物をすれば終わり”という、明確なゴールが歯周病治療にはありません。
歯周病は骨の吸収を止めて状態を安定させることはできますが、失った骨を元通りにするのは難しく、治療後も生涯にわたるメンテナンスが必要です。
この“完治が難しい”という性質が、治療の成果を分かりにくくしています。
終わりが見えない治療であるため、治療の全体像や目的が患者側に伝わりにくく、認知度の低さにつながっています。
つまりすっきりと治った実感が得られにくい医療であることが、治療法の知名度や関心を押し下げる一因となっているということです。
セルフケアへの過信
多くの方が、「毎日歯を磨いているから自分は大丈夫」と誤解しています。
また市販のオーラルケア製品の広告文句により、歯磨きだけで歯周病が治る・防げると過信しがちです。
しかし、一度歯周ポケットの奥深くにこびりついた歯石は、毎日のブラッシングでは絶対に落とせません。
専門的な治療が必要であるにもかかわらず、自己流のケアで対処できると思い込んでいるため、歯周病治療の存在意義や重要性が認識されにくくなっています。
自分で行う予防と、プロが行う治療の境界線が曖昧なことが、認知を妨げる盲点となっています。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病治療は内容が複雑であるため、どのような治療をするのかをイメージしづらい
・歯周病治療は終わりが見えないため、治療の全体像や目的が患者側に伝わりにくく、認知度の低さにつながっている
・歯周病は自己流のケアで対処できると思い込まれやすく、歯周病治療の存在意義や重要性が認識されにくくなっている
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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