使い方や素材にもよりますが、入れ歯の耐用年数は、一般的に4~5年程度とされています。
こちらは、噛む、話すといった通常の使用であっても、少しずつ摩耗していき、全体が劣化することが理由です。
では、このような劣化した入れ歯を交換せず、使用し続けるとどうなるのでしょうか?
〇歯や粘膜に悪影響を及ぼす
劣化した入れ歯を使い続けることで、残存歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
長期間使い続けている入れ歯は、入れ歯を支えるための周囲の残存歯に、元々の予定よりも大きな力がかかることがあります。
そのため、健康な歯まで劣化させることにつながります。
また、劣化した入れ歯は、口内でずれて動いたり、本来力がかからない部分に力がかかったりします。
こちらは、食事や会話の際、粘膜が擦れて傷付けるリスクを高めます。
ちなみに、何度も同じ部分が擦れることで、歯茎に口内炎や床ずれのような潰瘍ができることも考えられます。
〇口の機能が衰える
劣化した入れ歯を使用し続けると、食事や会話がうまくできないことで、口の機能が衰えることにつながります。
口の機能とは、食べ物をしっかり噛むこと、咀嚼したものを飲み込むことに加え、人と楽しく会話できることです。
食べ物を美味しいと感じること、周りの人と楽しく話せることは、私たちの健康だけでなく、生きる幸せにつながると言えます。
しかし、食事の度に入れ歯が外れてしまったり、うまく噛み合わせられなかったりすると、口の機能が衰えるのはもちろん、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
〇栄養不足になる
劣化した入れ歯は、食事の摂取を困難にするため、栄養不足につながることもあります。
特に高齢者の方は、噛む力が低下していることから、食べられるものの種類が限られ、偏った食事になりがちです。
このことに加え、入れ歯が劣化していると、さらに制限が増え、飲食による疲労感も増加し、食事量が自然と減ってしまう可能性もあります。
また、このような状態が続くと、体力や免疫力の低下につながり、身体の健康に問題を引き起こすことが考えられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・劣化した入れ歯を使用すると、健康な残存歯の寿命を縮める可能性がある
・長期間使用し続けた入れ歯は、粘膜の痛みや口内炎などを引き起こすこともある
・劣化した入れ歯は、食事や会話といった口の機能を低下させる
・劣化した入れ歯は食事の制限を増加させ、栄養不足を引き起こす原因になる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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