歯周病を発症すると、わずかな刺激で歯茎から出血するようになったり、口臭がひどくなったりします。
また食事の際以前より噛みづらさを感じ、摂取できるものが制限されることもあります。
今回は、なぜ歯周病で噛みづらさを感じてしまうのか、その状態を放置するとどうなるのかなどについて解説します。
〇歯周病で噛みづらさを感じるのはなぜ?
歯周病の方は歯茎に炎症が見られますが、こちらは噛みづらさにつながる要因の一つです。
こちらは歯茎が赤くなって腫れることで痛みが出てしまい、思うように噛めなくなるという仕組みです。
また歯が動揺することでも、噛みづらさを感じるようになります。
歯周病にかかった歯茎は安定感がなく、そこに生えている歯もグラグラと動揺しやすくなります。
ちなみに歯が上下に動く方、すなわち噛むときに歯が歯茎に沈む方は、重度の歯周病である歯槽膿漏の可能性が高いです。
〇噛みづらい状態を放置することのデメリット
歯周病で噛みづらい状態を放置すると、歯根破折のリスクが高まります。
歯根破折は、歯の根っこである歯根が割れたり折れたりするもので、発生した場合抜歯しなければいけないケースが多いです。
また噛みづらい状態を治療せずにいると、頭痛や肩こりなどの全身症状も起こりやすくなります。
噛む筋肉は、こめかみの筋肉と連動しています。
さらにこめかみの筋肉は首の筋肉、首の筋肉は肩の筋肉と連動しているため、実質噛む筋肉は全身の筋肉と連動していると言えます。
歯周病で噛みづらさを感じる場合、全身の筋肉にかかる負担も少しずつ大きくなり、頭痛や肩こりを引き起こしやすくなります。
〇歯周病で噛みづらい場合の治療法
歯周病による噛みづらさを感じる方は、歯科クリニックで歯周病治療を受けなければいけません。
具体的には、まず歯周ポケット検査やレントゲン検査、動揺度検査などを行い、歯周病の進行具合を把握します。
その後、歯周ポケットの奥深くにある歯石やプラークを取り除くスケーリングやルートプレーニングを行います。
それでも改善しない場合、歯周ポケット搔爬術や歯周組織再生療法などが採用されることもあります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病で歯茎が腫れて痛みが出ると、嚙みづらさを感じやすくなる
・歯周病の影響により歯がグラグラになった場合も、うまく噛めなくなる
・歯周病で噛みづらい状態を放置すると、歯根破折や頭痛、肩こりなどの全身症状のリスクが高まる
・歯周病による噛みづらさを感じる方は、歯科クリニックで歯周病治療を受けなければいけない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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