口内炎を発症すると、痛みや違和感によって食事は美味しくなくなりますし、ブラッシングもしにくくなります。
そのため、発症後はなるべく早期に治療することが望ましいです。
また口内炎の治療薬には、ステロイドが含まれているものもあります。
今回はこちらを使用するメリット・デメリットについて解説します。
ステロイド薬の概要
ステロイド薬は、体内でつくられるホルモンを人工的に合成した薬で、炎症を強力に抑えたり免疫の異常を抑制したりする効果があります。
市販薬として販売されているものには、直接患部に塗布して炎症を鎮める軟膏タイプや、患部に貼り付けて保護し、薬効成分を作用させるパッチタイプなどがあります。
また歯科クリニックにおいても、ステロイド入りの軟膏やうがい薬などが処方されることがあります。
口内炎治療でステロイド薬を使用するメリット
口内炎の治療でステロイド薬を使用するメリットとしては、まず強力な抗炎症作用と痛みの緩和が期待できることが挙げられます。
ステロイドは身体の免疫反応を抑える効果があり、口内炎による炎症や腫れ、痛みを素早く和らげてくれます。
特に食事の際の接触痛などを軽減し、治癒を促進します。
また口内専用の軟膏やパッチタイプは、唾液などで患部に長時間とどまるように設計されていて、薬効が持続しやすいという利点があります。
特に一般的なアフタ性口内炎に対しては、ステロイド薬が標準的な治療法として用いられています。
口内炎治療でステロイド薬を使用するデメリット
ステロイド薬はとても効果の高いものですが、局所の免疫を抑制します。
そのため、単純ヘルペスなどウイルス性やカンジダなど真菌性の口内炎に使用すると、かえって症状を悪化させる可能性があります。
さらに長時間使用したり、口内に薬が残ったりすると、免疫力低下によりカンジダ菌が増殖し、口腔カンジダ症を引き起こすことも考えられます。
ちなみに1週間ほどステロイド薬を使用しても症状が改善しないまたは悪化する場合は、他の疾患の可能性も考慮し、歯科や皮膚科を速めに受診する必要があります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ステロイド薬は、体内でつくられるホルモンを人工的に合成した薬
・口内炎治療にステロイド薬を使用すれば、強力な抗炎症作用と痛みの緩和が期待できる
・口内専用の軟膏やパッチタイプは薬効が持続しやすい
・ウイルス性もしくは真菌性の口内炎にステロイド薬使用すると、かえって症状を悪化させる可能性がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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